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□第1話…やっぱり友達最高!
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ところは変わり、こちらは悪魔界。
愛するデモリーナを失った悲しみから、今だ抜け出す事が出来ないデモキン。
あの日以来今だにデモキンの笑顔を見た者はいない。
デモス「デモキン様…。あぁこのような元気のないお姿になられるまで貴方様はデモリーナ様を愛していたのですね。」
デモキン「それをいうな。もう帰らぬ人の話は聞きたくない。」
デモス「いえ、デモキン様。私の闇占いではハッキリと、デモリーナ様を復活させる方法が何かあると出ております。どうか希望を無くさないで下さいませ。」
デモキン「もぅ3年間そのセリフを聞いてきた。うんざりだ。」
デモス「大変申し訳ございません。」
デモス(あの女を復活させる方法が見つかれば、私もこの悪魔界の王になることも夢ではないのだが…)
デモリーナが居なくなってから、この城は常に陰鬱な空気が充満していた。
デモリーナはデモキンとこの城にとって太陽のような存在だったのだ。
デモキン「もう一度…会いたい。」
その時突然っ。
パッパカパー、パパパパー。
悪魔界の王の血を受け継ぐものが、城へ帰ってきた時のみ鳴らされるファンファーレが、城中に高らかに鳴り渡った。
デモキン「!?。今や王の血を受け継ぐものは私の他にはいない…。待てよ…まさか!」
悪魔界の城の巨大な門が今ゆっくりと開かれようとしていた。