*long*
□第6話〜親の心に子の心、家族最高!
2ページ/22ページ
〜悪魔界地下極秘研究室〜
デモス「あぁ、腹立たしい。いつ思い出しても腹立たしい!」
デモスの腹立たしいとは、前回自分が出陣しながらも怪物王子にしてやられたことです。
マートル「デ、デモス様。落ち着き下さいませ。」
デモス「何が落ち着けだっ!これのどこが落ち着いていられると言うのだ!」
デモスの怒りは一向に収まる気配がありません。
デモス「だいたい、ここまで上り詰めるのに一体どれ程の時間がかかったと思ってるのだ!低い身分から宮廷占いしとして、這い上がりあと一歩のところまできた。そこにあの女だ。」
マートル「あの女とは?」
マートル「デモリーナだ。人間のくせにその美貌と的確な判断力、何よりもデモキンへの忠誠心…瞬く間にあの女はデモキンの右腕となった。世の中は実力主義。怪物界との戦も迫っていた。占いの力などと、デモキンはこの私を…」
??「それはお気の毒ですね」
デモスの話に返事をしたのはマートルではありません。
マートル「誰だっ、どうやってここまで来たっ!」
??「僕はダース。デモス様の弟子にして頂きたく、やってまいりました。」
大人が頭を下げなければ入れない扉と同じ位の身長の、紅い目の少年です。
デモス「ここは小僧が来るところでは無いっ!」
マートル「デモス様、ここを見られた以上生かして帰すわけには…」
ダース「ちょっと待って下さいよ。僕はデモス様の野望達成のためにお役に立てると思いますが。」
デモス「どういうことだ」
ダース「だってこんな小さい子どもが悪いことしていたって、バカな人間達は気が付かないでしょ?」
ダースはチラリとマートルを見ます。
ダース「少なくとも…この人よりは役に立つと思いますよ」
マートル「なんだとっ!ガキがっ!言わせておけばっ」
デモス「面白い。」
マートル「デ、デモス様。そんなっ!」
ダース「さすがはデモス様、分ってらっしゃる。」
デモス「3人で次の作戦会議だ。」
ダースはは少年とは思えないような大人びた口調で様々な意見を出します。
さて、このダースの目的とは…?