ShortStory
□仲間の見分け方
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「そりゃ、なんとなくだ!!」
『なんとなくって・・・そりゃぁ、ひでェじゃねェか!!』
「なんでだろうなー。なーんか嫌なんだよ。」
断りを入れた船長もハッキリとした理由はないらしい。
『頼むよ、船長さん!!!』
「ん〜〜〜・・・」
『おいら、何でもするぜ!』
「ん〜〜〜〜〜・・・」
『船長さぁん!!』
「ん〜〜〜〜〜〜〜・・」
青年は必死に頼み込む。
その様子は、どうにも必死すぎる形相だった。
「ルフィ!そいつから離れろ!!」
遠くから叫ぶように現れたのは緑髪の剣士。
後ろから、他の船員たちも見える。
「ゾロ!どうしたんだ?」
「そいつは、賞金稼ぎだ。」
「えっ、そうなのか?」
『そ、そんなことない。おいらは、む、昔から海賊に憧れてて・・』
「・・いつの日か海賊になろうと決心したが決心がつかなかった・・。っだったかしら?」
青年のセリフを航海士が続ける。
彼女は彼の生い立ちについては聞いてないはずだ。