ShortStory
□東の海の賞金稼ぎ
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クー、クー‥
その時、ちょうどニュースクーが会話を割るように飛んできた。
「お、新聞。‥てか、また値上がりかよ‥」
こりゃ、まじで一獲千金の道でも考えるか。とぼやきながらレッドは新聞を受け取った。
「ニュースクーきたのか!今日は手配書ないのか、手配書!!」
「ちっとは世界情勢も頭に入れろ。」
「おれは世界情勢なんか興味ねェ。」
「‥ったく。……あぁ、ヴィラでまたクーデターか。」
新聞を読むのはレッドの日課であり、たまにまぎれてくる手配書はグリーンの楽しみであった。
「てーはーいーしょーー!」
「うるせェ!静かにしろ!!」
バシ!
レッドが新聞を叩きつけるとヒラリと1枚の紙が飛び出す。
それは…
「お、手配書発見!!」
「へいへい、よかったな。」
手配書に飛びついたグリーンに呆れた視線を向け、レッドは再び新聞へと目を戻した。
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