紙飛行機


□5 星の瞬く夜に
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それからしばらくは屋上に行かなかった。



「来ないで」

そう言ったって、総司はきっと来るから。


総司とはもう関わりあいたくない。



だからいつもの集団とゲーセンやカラオケに言って、音の大きさで自分の気持ちを紛らわせた。



出したらいけない、この感情を。












「ことりばいばい!」

『またね!』


深夜に″友人″たちと別れ帰宅する。


空を見上げると、星が瞬いていた。





そういえば、屋上へ行かなくなってから空を見る回数が減った。


明日は行ってみようかな?
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