シンデレラ

□9 「ごめんなさい」と「ありがとう」
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side*結衣



「はぁ…」


ため息をつきながらとぼとぼと職員室へ向かいます。



昨日土方先生の帰りを待っていた私。


だけど途中で寝ちゃってて、気がつけば自分の部屋のベッドの上にいました。


パパとママによると原田先生が私を寝かせたまま連れてきてくれたそうです。


せっかく土方先生のこと待ってたのになぁ…


昨日は謝ろうと、やる気満々だったけど、一晩たつと自信がなくなっちゃいます。


でもやっぱり言わなくちゃいけないし…



私はもう一度気持ちを入れ替えることにして、職員室のドアをノックしました。





『失礼します』


「おう結衣。こっち来いよ」


『原田先生、昨日はごめんなさい』


「なんてことないぜ。よく眠れたか?」


『はい。ちょっと寝過ぎちゃいました』


「おまえの寝顔、好評だったぜ?」


『そんなー!
誰が見たんですか!?』


「俺と総司と斉藤と、後は土方さんだな」


『むぅ…。恥ずかしいです…』


「可愛かったからいいじゃねぇか。

なぁ、土方さん」



へっ…?


土方先生…?



驚いて後ろを振り向くと、そこにはさっきまで居なかった土方先生が平然と座っていました。
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