携帯獣

□冷酷男
1ページ/1ページ

あれから暫く経って。
コトネちゃんとヤドンの井戸を進んで行くと先程の下っ端が勝負を挑んで来た。

コトネ「ヒノアラシ、ひのこ!」

下っ端1「ズバット、かわせ!」

「ズバァっ!」

なかなかの腕前だな…。

コトネ「ふぅ…、行きましょう!」

「うん…。」

彼女の後ろについていくと急にコトネちゃんが止まった為少しコトネちゃんにぶつかってしまった。

「どうしたの…?」

コトネ「これって…!」

コトネちゃんの前に出るとそこには

「ヤドンの尻尾が無い…!?」

大量にいる全てねヤドン達の尻尾が刃物で切られ、無くなっていた。
まぬけポケモンのヤドンは痛みは1日
は感じないと言われているがその尻尾には甘みがあるらしい。
呆然としている私達の前には誰かの人影があった。
暗くてよく見えないが体つき的に男だということが分かった。

?「貴方達…、何ですか?」

中低音の声が井戸に響いた。
声とともにヒールを響かせこちらに近づいてくる。

?「私はロケット団で最も冷酷と言われた男…、ランス。」

(この人、知ってる…。)

何回か見たことがある。
ライトグリーンの髪と瞳。
私とは2、3歳の違いしかなかった。
昔から変わらない、私には濁ったようにしか見えない瞳が…。



手に握られたナイフからは血が滴っていた。
私は慣れているがコトネちゃんの手が震えていた。
彼は私を覚えているのだろうか。
羽織って黒のパーカーのフードを深く被り、コトネちゃんの小さな手を握った。

「君なら出来る。」

コトネ「でっ…、でも。」

「私が言うんだから、絶対勝てる。」

彼女の手の震えがおさまり、迷いの無い澄んだ瞳になった。








コトネ(行け!ヒノアラシ!)

ランス(私達の仕事の邪魔はさせはしませんよ!行きなさい、ズバット!)






ああ、やっと愛しのランスさんが
(っ・д・)三⊃)゚3゚)'∴:. ガッ
ぐはぁ!

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ