稲妻 短編
□※君を愛せるのならば/蘭丸
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美雨は神童の彼女だった。
そして俺は美雨が好きだ。
好きで好きでたまらない…。
だが当の本人は俺をただの友達としてしか思っていない…。
だったら無理にでも奪ってしまえばいい。
俺しか見れないように…!
学校帰り、部活も終わり久し振りに美雨の家に上がらせてもらった。
女の子らしいピンクを基調とした部屋だ。
可愛らしい水玉模様のベッドにはふわふわとしたぬいぐるみが沢山置いてある。
「蘭丸、紅茶とクッキー持ってきたよー。」
ぱたぱたと小走りで紅茶とクッキーの置いてあるおぼんを持ってテーブルに置き、俺の向かい側に座った。
蘭丸「ありがとう…。」
ふと彼女の胸元を見ると大きめな山が制服から見えている。
釦くらいちゃんとしめろよ…。
目線を少し上にするとティーカップをテーブルに置く彼女と目があった。
すると彼女は目線を反らしてしまった。
俺は紅茶を一口飲み
蘭丸「ねぇ、美雨?」
「ん?」
蘭丸「誘ってるの?」
「へ!?//あ…釦が…。」
俺は美雨のベッドに座り
蘭丸「隣においで?」
と優しい口調で言う。
美雨は素直に俺の横にゆっくり座ると顔を赤く染めた。
蘭丸「美雨は神童のこと…、本当に好き?」
「え…?」
急な質問に美雨は答えられない。
神童のことが好きと言うわけでは無いのか…?
蘭丸「どうなんだ?」
「私…は、」
蘭丸が…、好き…。