*短編小説*

□俺様何様ハリー様!
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『くっくっくっ…あっはっはっは!!!!!』


俯いていた顔を上げたハリー。その表情は…


「「「「(どっちが悪者だーー!!!!!)」」」」


と、その場にいた全員に思わせる程邪悪なものだった。


ヴォルデモートはハリーを見て、


“なる程、この子供なら魔王でも倒せる”


と、納得してしまった。

ハリーは極悪人の顔つきをしたまま、先程のヴォルデモートよりも嫌味っぽく言った。


『お前を倒し終わったら、母さん特製シチューでも食べて温まりたいなぁー』


「何っ…!?」


ヴォルデモートは、驚愕した。無論、そばにいた死喰い人も。
ペティグリューだけは、ただじっと黙って俯いていた。


「何故だっ…!!?あの時、確かにお前の母親は殺したはずだ!!!!!」


「え…ハリーの親って、ジェームズさんとリリーさんだよね?」


普通に観客席にいたと思うけど…


そうこぼしたセドリックにヴォルデモートは唖然とする。状況がうまく掴めないらしい。


ハリーはそれがツボったのか、盛大に笑い出した。


『あっはっはっはっは!!!!!バッカじゃねぇのこの老いぼれ!!
何時までも世界征服だ何だ厨二病なことばっか抜かしてるから世の中の流れに乗り遅れるんだよ!!』


「「「「(誰この悪党ー!!)」」」」



死喰い人たちは、“生き残った男の子”のまさかの本性に唖然としている。



『あの夜、お前が倒したと思っていた俺の両親は幻覚だ。ついでに言うと俺は生まれながらにして幻覚が使える幻術使いだチート設定なめんな』


「な、なんだと…!?」


ヴォルデモートはあまりのことに口が開きっぱなしだ。ハリーはとうとう隠す気がなくなったのか、一人称が“俺”になっている。



セドリックは、茂みの中まで非難し、移動キーの横であらかじめ持ってきていた水筒のお茶を啜っていた。


ヴォルデモートや死喰い人がいる中でその様子を高みの見物できる彼は大概大物である。



ヴォルデモートはずっと俯いていたペティグリューにどういうことなのかと怒鳴ったが、

ペティグリューは勢いよく顔をあげると、ハリーを庇うように前に躍り出た。

そして……………

「あんたよりハリーの方が数倍恐ろしいんだよぉぉおおお!!!!!」


「「「「(既に脅してたーー!!)」」」」



ペティグリューはすでに去年脅迫済みだった。








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