新作構想ハイライト集

□とある魔術の禁書目録
2ページ/7ページ




御坂 美琴はビニール袋を片手に人気の少ない路地を歩く



恒例である学外にあるコンビニでの

雑誌の立ち読み、その帰路



人気が少ない路地を何故歩くかといえば答えは単純で


寮へ向かうのに近道なのだ


まぁ、その分


人気が少ない=厄介事に巻き込まれる確率は高いのだが……



そこは学園都市のレベル5が第三位


その辺りにたむろしている有象無象では戦力的に話にならない



故に彼女は即断即決でこの道を選んだ訳だが



「…はぁ」


こういった人気の少ない路地でちょくちょく見る光景に


思わずため息がもれる




視線の先には男が複数


下品な笑みを浮かべて何かを取り囲むようにしている




美琴も稀に経験した事だ



第三位の名で知られ始めた今では少なくはなっているが……




簡潔に言えば男性複数による女性のナンパ(強制&質が悪い)





面倒は面倒だが


こうして目にした以上


美琴の心情として採るべき行動は一択だった





「あーもう…寮の門限ギリギリな日に限って」

そう言いながら思う

自分も世話焼きというか人が良くなったものだと…

これもあの馬鹿×2のせいなのだろうか?



思考とまで呼べない一瞬の感情模様



それを止めて




美琴は足を止め


即座に、路地にあった脇道に体を隠す



今まさに助けに入ろうかとしていたのに



何故か





それは、複数で囲む男達の隙間から見えたナンパされている人物が



よく知った


忘れようにも

忘れられない人物だったから





紅い癖毛に

眠たそうな横顔



藤堂 風壬



自称無能力者

自称レベル0

自称無害なゆるキャラ



そんな訳あるか!


……といったところが美琴の感想である



第三位の美琴の度重なる襲撃を
毎度、毎度、適当にあしらい


第一位の一方通行を相手に

余裕しゃくしゃくで時間稼ぎをした上で一撃を見舞った


美琴が本気を出して

奥の手の超電磁砲を使っても傷一つつけられなかった化物を相手にだ





本来なら


通常なら



美琴の脳裏を占める思考はこうだろう


第一に、囲んだ男達に哀れみ

第二に、今日こそあの奇天烈な馬鹿の手の内を解明してやる


そんなところが妥当だろう




だが、今の美琴の脳裏を占める思考は違った
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ