新作構想ハイライト集

□Fate/stay night
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そこに居た、ギルガメッシュと凛は状況に全くついていけていなかった



令呪に逆らっていたフミが何をしたのか?


そしてフミ自身に何があったのか?





そして、凛の視界の中で


恐らく自分の馬鹿なサーヴァントは不敵な笑みを浮かべて言うのだ




「だから…俺は逃げない。
大切な者は全部ひっくるめて救う、例外など一だって許さない…。
其処に運命って奴が割り込んで邪魔するのなら…」



ドドドドドドッ!!!!!



異常な魔力が周囲を埋め尽くし始める




「俺が絶望、諸共、叩き潰してやる」



そしてグッと握った拳を前に差し出す




呑まれていた



余りの存在感に



彼の英雄王でさえその威風堂々とした姿に





そして、その恐らく



私の馬鹿なサーヴァントは私の方を振り返る

不敵な笑みをそのままに

漆黒の外套が風を切って翻る



「助けるんだろ?」

少し


幼い姿の頃より僅かに低い男性らしくなった声で問いかけてくる

「…え?」



「士郎も、セイバーも、桜も、アーチャーも馬鹿な友達も、この町も、世界も…。
ならばオーダーを…俺の唯一のマスター、たった一人のガンナーのマスター……。
さぁ、全部を救う命令を。
俺は、お前の夢みたいな御伽噺を有象無象の区別無く叶えよう」




その言葉に凛は笑いを堪える



嬉し笑いだ



「なによ、まるであんた自身が聖杯みたいな言い草ね」



それに、私の馬鹿なサーヴァントは苦笑しながら答える



「アレよりかは遥かに上品、且つエコロジーなんだから文句を言うな」



その返答に私はまた笑いそうになる



そして、私は顔を上げる


そして、目の前の馬鹿なサーヴァントと同じ不敵な笑みを浮かべ




オーダーを


命令を下す



「あの金ピカをボコボコのケチョンケチョンにしなさい。
完膚無きまでに叩きのめし先へ進む道を切り開きなさい」





「了解、待たせたな英雄王。
ボコボコのケチョンケチョンにされる心の準備は出来たか?」





それに目の前の馬鹿はとびきりの笑顔でそう言った
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