【女体化書庫】

□【MAW】※全10
1ページ/10ページ

窓から差し込む朝の光に三蔵は珍しく目を覚ました。
隣には、まだ普段より幼い顔をして悟浄が眠っている
「……フン」
三蔵は、そんな悟浄を一瞥し額に軽く口付けを落とすと、そっとベッドから抜け出し、いつものように法衣を着込んだ。
昨夜物足りなさそうな悟浄を何とか宥めて早めに眠ったお陰で腰に痛みは無い。
「ファ……」
三蔵は小さく欠伸をしながら部屋を出る。
八戒が既に居るであろう談話室に続く階段を降りようとした時……
「………ッッ!?」
有ろう事か法衣の裾を踵で踏んでしまい三蔵は物凄い音を立てて階下まで転がり落ちた。
「何のお…三蔵ッ!?」
「おいッどうした!?」
「何々ッ三蔵がどうしたのッ…って、三蔵ッ!?」
最初に八戒が階下に駆け付け、音を聞き付けた悟浄と悟空も階段に集まる。
「……ッ痛…ッて…!」
階下で俯せに倒れ辛そうな表情で腰を押さえている三蔵に悟浄は驚き慌てて階段を飛び降り抱き起こした。
「何してんだよ〜…まさか階段から落ちたのか?もう、頼むよ…あんま心配させんなって」
「…ッ……うるせ…ッ」
痛みに顔をしかめる三蔵を悟浄は、あまり刺激しないように抱き上げ、ゆっくりと談話室のソファに降ろす
「腰打ったんですか?ちょっと見せて下さい…だから昨夜あれほど階段に気を付けて下さいねって言ったじゃないですか…貴方、低血圧なんですから」
「……っ」
「三蔵っ階段から落ちたのかッ!?だっせぇ〜ッ!」
「………ッ」
「ったく…朝、腰が痛むからって昨夜せっかく手加減してやったのに…意味無ぇじゃん」
「……ッッ!!…うっせぇぞッてめぇらッ!全員、ブッ殺……ッ……ッ!!?」
「はいはい、腰痛に大声は厳禁ですよ〜」
「……ックソ…ッ!」

何なんだ

何なんだッ一体ッ!?

今日は


…厄日か?




次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ