小説 小話

□日常会話
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「イィィィイエェェェエエエエヤァァァァスゥゥゥウウウウウ!!!」

「何だ三成、突然窓から土足で入ってきて第一声がそれか?」

「黙れ!貴様に文句を言われる筋合いはない!」

「いや……まずここワシの家だからな。窓から入るなんて明らかに可笑しいじゃないか。文句を言われても仕方ないと思うが……」

「黙れ黙れ!!貴様、私になにか言えた義理かァァあああ!!!」

「ワシ間違ってないと思う」

「……ふん、まぁいい。今日のところは私が引いてやる。有り難く思え、感謝しろ、ついでに頭を垂れて私に斬首されろ」

「その下り怖いぞ」

「……それより貴様、私と共にスーパーに行くぞ。拒否は認めない。した時点でこれから一週間貴様の干してある洗濯物に泥団子を投げつける」

「スーパー?なんでワシが?ワシ今から忠勝と遊園地に行く予定なんだが。
そしてやることが汚いぞ三成」

「戯れ言を……おい待て本多は行っても意味がないだろう。あの巨体では制限をオーバーしすぎて乗り物には乗れないだろうが」

「あぁ、そうだな。だが、忠勝が乗り物になってくれるから問題はない」

「貴様、いつも本多に乗っているだろう。遊園地にわざわざ行く必要があるのか」

「大事なのは雰囲気だ!乗っているのは忠勝でも、雰囲気で違う感じが味わえるぞ!」

「私の知ったことか!」

「……話がズレたが、三成は何故スーパーに行くんだ?三成は人混みが嫌いだから、絶対近寄らないとさえ思っていたんだが……」

「戯れ言も大概にしろ。人混みは嫌いだが、スーパーは別格だ。なにしろ安い食材が大量に手に入るからな」

「……お前そんなに倹約家だったか?」

「無駄な出費は好ましくないだけだ」

「ならば、ワシがいちいち共に行かなくてもいいだろう。それにどうせ荷物持ちさせるんだろうし」

「馬鹿め、頭を使え狸が。確かに貴様は荷物持ちとして便利だろうが、もう一つ重要な役目がある」

「……?なんなんだ?」













「お一人様一つ限りの品を買うために決まっている」











「ただかーつ!遊園地に行くぞー!!」



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