小説
□創作 ワールドイズマイン
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あんなわがままな女のどこがいいんだ、ってよく言われた。
約束の時間に遅刻したり
笑顔より不機嫌な顔の方が多かったり
周りになんと言われようと
君は動じなかった
欠点?可愛いの間違いでしょ
って笑ってみせた。
思わず笑ってしまって、また怒られた。
なによ、文句ある?
それより、わたしの話ちゃんと聞いてるの!
拗ねた顔も本当に可愛いかった。
動物園にいっしょに行ったとき
珍しい白い馬を見て
次のデートはあれで迎えに来てよ
って君は笑った。
僕はふざけて
しゃがみこんで君の手にキスをした。
君は嬉しそうに笑ってくれた。