イナズマイレブン二次創作 serious
□手紙
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この出来事の発端は靴箱に入っていた一枚の手紙だった
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「おはよー剣城♪」
「松風か…おはよ…」
そういいながら靴箱を開けると中には手紙が入っていた…
(なんだこれ?…ラブレターか?)
松風に言うと冷やかされそうだったから俺はその手紙をそっと鞄にしまった
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家に帰った俺は手紙を見てみることにした
「名前…書いてねーな…」
そう思いながら手紙を見た俺は言葉を失った…
なぜならその手紙には…
『僕は君のこと大好きだよ…殺したいぐらいに…大好き…大好き…大好き…大好き…大好き…大好き…大好き…大好き…大好き…大好き…大好き…大好き…大好き…大好き…大好き…大好き…大好き…大好き…大好き…大好き…大好き…大好き…大好き…大好き…』
と書いてあったから…
気味が悪くなった俺はその手紙をごみ箱へ捨てた…
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次の日学校へいくと靴箱にまた手紙が入っていた
(またかよ…)
俺は見るまでもなくその手紙をごみ箱へ捨てた…
「おはよー剣城」
「おう…おはよ…」
松風に相談しようかと思ったがやめておこう…あいつ口軽そうだしな…
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手紙は次の日も次の日も次の日も次の日も毎日入っていた…
少し怖かったが俺は誰にも相談せずその手紙を毎日毎日ごみ箱へ捨てた…
ある日…また靴箱に入っていた手紙を捨てようとすると…手に強烈な痛みが走った…
見ると手が切れていて血が流れている…
「ど…どうして…まさか…」
手紙に視線を移すとその手紙から剃刀が覗いていた
「なっ…」
俺がその場に立ち尽くしていると松風がやってきた…
「おはよー剣城…どうしたの?」
こうなると流石に相談するしか仕方ないよな…
「実はな…最近靴箱に毎日手紙が入ってて…今日その手紙に剃刀が入ってたんだ…それで…ほら…みてみろ」
俺は血のでた手を見せた
「うわ…痛そうだね…でもさ剣城が悪いんじゃない」
「はぁ?」
「だって返事しなかったし…それに手紙に書いてたでしょ…君のこと大好きだよ…殺したいぐらいに…って」
「まさか…お前が…」
「ふふっ…剣城大好き…大好き…大好き…大好き…大好き…大好き…大好き…大好き…大好き…大好き…大好き…大好き…大好き…大好き…」
周りの生徒達の悲鳴が聞こえて…俺は意識を失った…
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「いてて…」
目を覚ますと俺は病院にいた
「剣城…よかった…」
「キャプテン…俺…」
「天馬がお前をナイフで刺したんだ…」
「なっ…」
天馬が…俺を…
「天馬…そのあと…自分も刺して…お前は助かったけど…天馬は……天馬は………」
「助からなかったんですか…」
肯定の言葉も否定の言葉もなかったけど…その表情は天馬が助からなかったことを物語っていた…
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今回剣城くんにきた手紙……
貴方にもこんな手紙がきたことはありませんか?