小説

□思い出 新井さん 自分
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今日はもうヤケだ
谷村さんに麻雀で10万近く毟られて、挙句の果てに罰ゲーム
嫌になって一人でカラオケ しかも、俺みたいなオッサンがだよ?
もう、たまんないね
「新井さんとよく来たなぁ・・・」
前はよくお酒飲んでこっち来たっけ うあああああ・・・恥ずかしいなぁ
「あぅ・・新井さん・・・」「歌わないんですか?」
嫌々、ホントエッチなこと思い出しちゃった 歌いながらしてたなんて、どうして思い出しちゃうの
「新井さん・・・会いたいなぁ・・・」
新井さんも俺と会いたいって思ってくれたら嬉しいな・・・なんてね
そんなわけないよね、ハハ
「あいたい・・なぁ・・・」
なんで?どうして涙がでてるの?え?嘘でしょなんでどうして、ねぇ新井さ・・・
新井さんだったらこの涙の理由を教えてくれただろうか、止め方も教えてくれただろうか
俺は、新井さんが裏切ったなんて信じてない
信じる気にもなれない、なりたくないだけなんだけれど
俺は新井さんに頼ってたのかな
「新井さん・・・戻ってきてよ」
いつでもいい、帰ってきてほしい
そうだ、帰ってきたならお茶をだそう 丁寧に淹れなきゃ
美味しいお茶菓子もだそう あそこのケーキ屋さんのケーキ、美味しかったな
お酒もだそう 少し奮発して高くて美味しいのを
「あらいさん・・・お願い・・・かえって・・かえってきてよぉ・・・」
俺の声は虚しく響いた

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