強引にマイウェイ
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二次試験開始5分前。
試験会場からは不気味な獣の唸り声のようなモノが聞こえてくる。
受験者はその声に緊張を走らせている。
はっきり言っておく。
正直超おもしろい。
だってみなさん、お腹の音にビビってるんですよ!?
これを笑わないでどうするんです!?
『ぶっ……くくっ……く』
「おいゴン。コイツとうとう狂ったぞ。」
「……アハハ」
キルア君失礼じゃね?ゴン君も否定してよ。
でも、言い返せない。
てか喋れない。
ちょ、も…限界……。
『ぶっ、あはははははっ…あひゃあひゃっグヘっグヘヘヘうひっうひ』
「………蒼…だ、大丈夫?」
「きもっ、蒼笑い方気持ち悪ぃ………」
ゴン君とキルア君は冗談抜きにドン引きしていらっしゃった。
あぅぅ…
そうこうしている間に、時計は12時を指していた。私を除く受験生は緊張が高まり、その開こうとしている扉を冷や汗をたらし、じっと見ていた。
中から現れたのは…………
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