強引にマイウェイ
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「二次試験後半の料理審査、合格者は0よ!!」
メンチさんはイライラしながら電話に向かってそうしゃべっている。
電話の相手はおそらくマーメンであろう。
メンチさんがそう話す中、受験生達はあまりにもあっけなくおわったハンター試験に半ば信じられない様子でざわめいていた。
そしてその中の一人、
255番のトードーさんは机を殴り壊し、キレた。
「納得いかねェな。オレが目指してるのは賞金首ハンターだ!!美食ハンターごときに合否を決められたくねーな!!」
納得いかないのはここにいる皆同じだろう。
だが、美食ハンター"ごとき"というのは許せん。
美食ハンターを否定する=メンチさんを否定する=私の敵
という私の方程式が成り立った。
メンチさんをバカにするやつはこの楓ちゃんが許さないわよ?
「それは残念だったわね。また来年がんばればー?」
この言葉にトードーはキレたようで、あろうことかメンチさんに殴りかかろうとした。
「ふざけんじゃねェー!!」
そう叫んだ瞬間、私はトードーさんに向かって走り出した。
え?てめぇはチキンだったろーがって?
ふっ、この神崎 楓、かわいい女の子が関わることならそんなの関係ねェ!
だれかいまおっぱっ○ーを連想しただろ。私もした。
そしてブハラさんにはり手される前に両者の間に立ち、トードーさんを止めた。
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