ようこそ、
“我々”の世界へ。
箱庭に入る前に、諸君等にいくつか聞きたい事がある。
君は“我々”を知っているか?
ここから先は、君の居た世界ではない。“我々”の世界だ。先に進むと言うなら、“我々”のルールに従ってもらおう。
出来ないと言うなら、今すぐ来た道を帰るがいい。
君が、ここに来た事は他言無用だ。
“我々”の情報を他者に流してはならない、決して。
“我々”は“我々”だけのもの。もしも“我々”が明るみに出る事があれば、“我々”は君を消す。
言葉の意味が分かるか?
“我々”の副産物など不要と言う事だ。精々、おのが好奇心で動かぬよう、肝に命じておくがいい。
幼稚な者を相手にするのは、疲れるのでな。
では、
名を捨て、記憶を捨て、存在を捨て、全てを捨て去り、来るがいい。
“我々”の世界に。