界と界
□蛍行灯
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溢れる唾液をコンラッドが飲み込むのを合図に、浴衣に手が掛る。
開けていた浴衣を更に寛げて、果実を擽る。
「ん……っふ」
「今日は敏感だな。ずいぶんと」
耳を咬み、耳打ちすると、甘い吐息が上がる。
指で擽り、舌で舐ると硬さが増して、声にも甘さが刻まれていく。
強く吸い上げては、労るように舌で転がす。強弱のついた愛撫に、コンラッドは確実に追い上げられていく。
「んっ…ふぁ……ヨ…ザ…」
「もう限界か?」
頬を上気させ、羞恥と快感に濡れた銀粒の瞳に、理性がゆっくりと崩れていく。
「足開け」
瞼に口づけて促せば、割合すんなりと足を開いた。
場所のせいか、気分のせいか、ほどよく回った酒のせいか、いつもよりコンラッドは感じ易い。
下着を片足に引っ掛けさせて、勃ち上がり始めたそれに指を絡める。途端に洩れそうになった声を、両手で覆い隠すコンラッドの姿を、蛍がゆっくりと淡く照らし出す。
溢れ出る蜜を指に絡めながら、くびれを指で辿り、窪みを緩く抉る。強弱をつけながら扱けば、たまらなくなってか腰を跳ねさせる。
「ヨ…ザ…もう……限界…」
「少し待てよ。後ろ慣らすから」
絡めた蜜で蕾を押し広げていく。苦痛の声を口づけで宥めかして、性急気味に性感帯を擦る。
「一回、イッとけ」
「んぁぁぁ」
窪みを抉った瞬間、背中をしならせて高みに登る。同時に蕾が収斂して指を締め付ける。まだ息の荒いコンラッドに口づける。
「いいか?」
「ふ……うん…」
いつもより慣らす時間の短いそこに、ゆっくりと自身を埋めていく。狭く熱い中は、いつもより絡み付き、息を詰めて傷つけないように腰を進めていく。
「ん…くぁ……う…あぁ…」
「平気か?」
「ん…ふぁ…く…ん…」
コクコクと頷くコンラッドの頬を撫でて、それから小刻に腰を揺すり始めた。
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