界と界

□夢魔が降り立つその夜に
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「も…あぁぁ――」

何度目かも分からぬ精を吐く頃には、体は弛緩しきって指一本動かすこともできない。
けれども、もっと奥を掻き乱してほしいという欲求は確実に募っていた。

「たくさんイっても、満足しないみたいだなぁ」

蕾から引き抜いた指で、縁を撫でられただけで腰が跳ねる。ヨザックはさぞや嬉しそうに笑ったことだろうが、今のコンラートにはそんなこと気にしている余裕はなかった。

「欲しいか、俺の?」
「ほし…ヨザ……もう……焦らすな」

願いを口にした途端、熱い楔が打ち込まれる。


「あぁぁ……うっ……ひゃぁぁぁ…」

ヨザックの腕に爪を立てることすら気付かぬような激しい打ち付けに、ひたすら声を上げてヨザックに縋り着いた。

「…っつ…コンラート」
「あぁぁ……ヨザ……ヨザ……」

唇を噛んで射精感をやり過ごし、コンラートの体を抱き起こして、膝の上に乗せる。

「ヨザ……も……こ…わ…れる」
「壊れちまえよ」

打ち付けに耐えられず、ヨザックの腹を汚してもヨザックは止まらなかった。





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