捧げ物と頂き物

□夜の影にはご注意を
1ページ/4ページ


月の光が頼りになる夜、とある学校の校門前に五人の影があった。

「ここに逃げ込んだはずなんだけどね。」
と短い黒髪の青年―パーシー=航平=ケイラーが言う。
「ここって、あの噂がある学校?」
青年の隣にいるレイピアを持った少女―三ツ木斎子はとある噂を思い出していた。
「噂、とは?」
縁なし眼鏡に黒髪、褐色肌の男―メディコ=エーアツティンは斎子に問い掛けた。
「たしか……異常な影が夜中、校内を徘徊して人がいれば神隠しにあわせる……みたいな。」
「へぇ、じゃあその[異常な影]には気を付けなきゃ駄目ってことかな?」
斎子の横にいる少年―真代井宋児は頭の上に?を浮かべた。
「あくまで、噂だから。」
フードを深く被った少女―祟場悠紀は刀を持って歩き始めた。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ