影に呑まれた中学生

□2―[何か]
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―Side渡辺輝幸―
アホ和の強制から2日がたった。
あぁ、何でこんな事になったんだ!
午後6時今は部活時間だ。
俺は無理矢理入部させられたオカルト部の部室前で立ち止まっていた。
「行きたくねぇ……」
あと2時間したらあの時間だ。
そう、肝試しの日だ。
「でも流石に犯されるのは……」
べ、別にホモとかじゃないからな!違うぞ!

「なーにぶつぶつ独り言言ってんのよ輝幸!」
「里奈か。何の用だ?」
怪しい笑みを浮かべる里奈。キモいぞ。
「今キモいとか思ったわね。このホモ」
「黙れ味覚音痴。」
そう言い放てば里奈は落ち込む。本当のことなのにな。
「―――。」
「すいません。」
今、心にざくりとくる言葉を貰った。
―この処女―
もうやだこの女。
―Side渡辺輝幸終了―
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