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□牢屋の向こうに。
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*斑類(まだらるい)

進化の過程において、猿以外の動物の特徴を持ったままヒト型に進化した、動物のDNAが「斑覚醒」している人類。特殊な能力を行使することができ、種族独自の特長を持つが、繁殖力が比べて非常に低く、両者の人口比率はおおよそ7対3であると言われる。

斑類は主に6種類で分類。殆どを陸上動物系が占め、水生系・有翼系は至極稀。

*主要6分類

・猫又(ねこまた)…猫科の特性を持つ斑類。人口比率3%。

・蛇の目(じゃのめ)…蛇の特性を持つ斑類。人口比率3%。

・熊樫(くまかし)…熊の特性を持つ斑類。人口比率は3%。重種・中間種のみで構成され、軽種が存在しない。

・犬神人(いぬじにん)…犬科の特性を持つ斑類。人口比率は17%と最多。

・蛟(みずち)…ワニの特性を持つ斑類。人口比率は3%。

・人魚(マーメイド)…クジラの特性を持つ斑類。人口比率では1%以下。先祖返りよりも貴重度が高い。軽種・中間種は存在しない。

*主要6分類該当外

・鳥類(正式名称不明)…翼主と呼ばれる飛行系動物の特性を持つ斑類の総称。どれが軽種か中間種だとか不明だが、説明によればほぼ絶滅しかけているという。人口比率は4%以内(上記6斑類の総%=約26%)。以下の説明は確認されている斑類の家系に準ず。

*その他
軽種もしくは中間種…蝙蝠(若葉・すずめ)。理由は不明だが、迫害対象になっている。その為種として生存はしているが、自身が蝙蝠である事を隠している為に他斑類だと偽っている。鳥類の翼主に準えて翼手と呼ばれる。


*斑類の種類

斑類は「重種 > 中間種 > 軽種」三構造で成り立つ典型的ピラミッド型を描く階級社会となっている。

いわゆる『同族』内で婚姻する場合が多いが、場合によっては多種族同士(ヘビとマングース等)で子供を成す場合がある。その場合、魂現(下記参照)は父・母どちらかと同じ魂現を有する(何割入っていると表現するが)。

*基礎分類
・重種(じゅうしゅ)
数が少なく貴重な種。力や特殊能力は優れているが、繁殖能力が極めて低い。

・中間種(しゅうかんしゅ)
重種と軽種の中間の位置にある種。

・軽種(けいしゅ)
力や特殊能力、レア度では最下位であるが、繁殖能力が高い。

・特殊な分類
半重種(はんじゅうしゅ)
重種と中間種の間に生まれた中間種。確率的に重種の子供を作れ、そうでなくとも中間種の子供が作れるので、日本など一部地域では重種と同等に扱われる。

・先祖返り(せんぞがえり)
斑類と猿人の混血が、隔世遺伝により斑類としての能力が目覚めた者。その存在はごく稀(一生に一度会えるかどうかの希少種との表現がある)で、超プレミア種と呼ばれている。斑類の能力と猿人の繁殖力を併せ持つ為、繁殖力の低い斑類には非常に魅力的。覚醒直後、能力を制御できず強烈なセックスアピールを無意識に発する、猿人と違う物が見えるなどコントロールができない為、見つけ次第保護・コントロールの制御を学ばねばならない。

・接木雑種(キメラ)
両親が異なる斑類で、かつ魂現がどちらともつかない場合の者。両者が猫又+人魚極など極端にかけ離れた種である場合そう呼ばれる。


*その他事項

・魂現(こんげん)
精神と肉体が入れ替わり、本来の動物の姿が具現化して外に出てきてしまっている状態。魂現を晒すことは裸になるのと同等の恥ずかしい行為であるが、怒りや興奮などで本能が理性を上回った場合に魂現が現れてしまうことがある。

・猿人(えんじん)
斑類ではない、いわゆる「ヒト」。猿人は魂現そのもの、また魂現に関する話題などを認識することができない為、斑類の存在すら知らない。現在の人口比率の半分以上を閉めている事もあり、斑類は猿人にまぎれて生活している。
斑類に比べて非常に繁殖力が高いが、その為か猿人と斑類の子供は90%の割合で猿人になってしまう。

*『よいこのまだらるい』
斑類が必ず読む学習絵本。対象年齢6歳以上。



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