novel

□君に誓う
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今日は赤司くんの誕生日。
きっと彼はそんな事気にしないんだろうけど恋人である僕は今日という日を待ち詫びていた。
だって、大切な大切な恋人が生まれてきてくれた日なのだから。

上着に手を通し鞄を持つといつもよりドキドキする胸を押さえて学校に向かう。


下駄箱に靴を入れていると突然携帯が鳴った。
見ると青峰くんからで内容を確認した。

『今日アイツの誕生日だろ?何か祝いの言葉贈ったか?

アイツ何言っても喜びそうにねーからよ、もう直接京都にザリガニ贈ることにしたわ』

なんでザリガニなんだろうか?
いや、青峰くんがザリガニ好きなのは知っていたけど赤司くんはたぶん好きではないと思う。
そんな風に内心では思ったけど誇らしげにメールを送ってきた青峰くんを想像して何も言えなくなって苦笑を漏らす。

青峰くんらしくて良いと思いますよ、とメールを返信した。

赤司くんのためにそんな事してくれると思うと自然と笑みが零れてくる。

早く彼におめでとうと言いたい。

黒子は速まる足で教室に向かった。
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