novel
□君に誓う
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今日は放課後になったら赤司と会う約束をしているから部活を休ませてもらう事にしている。
それから早く放課後にならないかと思いながら授業を受けた。
おかげでまともに先生の話しを聞いていなくて授業の内容がさっぱり分からない。自分の影の薄さにこれほど感謝した事は無いなと改めて思う。
もし火神くんがぼーっとしていたら先生に怒られていたところだろう。
「早く会いたいです…」
ぽつりと零れた言葉は授業が終わった事によって騒ぎ出した生徒の声に掻き消された。
窓に映る青に離れている事を感じて余計に胸が疼く。
もう少しで君に会えます。