novel

□君に誓う
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放課後になり急ぐ気持ちのまま待ち合わせの駅へと向かう。
ゆっくりでいいと言われたけど会いたい気持ちが大きくて駅まで走っていった。
人の中から彼を探すために大きく辺りを見回す。
だけどなかなか見つからなくって
こんな時高尾くんみたいな眼があれば良いのにと羨んでしまう。

「ぅわ、」

いきなり後ろから手を引かれてその相手を確認するとそれはさっきまで探していた人で驚いてしまう。

「…赤司くん!」
「久しぶりだね、テツヤ」
「ぁ、赤司くん会いたかったです」
「ふふ、僕もだよ」

久しぶりに見る彼は変わらなくて、僕に微笑みかけてくれるから
胸がきゅんと高鳴る。

「赤司くん、僕の家に着てくれませんか?」
「分かった」

赤司はオッドアイを細めて頷いた。
黒子は赤司の手を取り自分の家へと歩き出した。

「テツヤの家に行くのは久しぶりだね」
「そうですね、中学以来ですね」
「御両親は居ないの?」
「今日は居ないです」
「そうなんだ」

家に着くまで他愛も無い会話をした。
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