novel

□君に誓う
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「お邪魔するよ」
「どうぞ」

そのまま部屋に通してお茶と買っておいたケーキを持ってくる。
それをテーブルに置くと黒子は赤司と向き合い目を見つめる。

「赤司くん、誕生日おめでとうございます」
「誕生日に特に意味は無いと思っていたけど、テツヤにこうして言って貰えるのは悪くないね」
「良かったです」

赤司の皿にケーキを乗せて食べるように目で言う。
すると赤司は少しケーキを見つめてそれから口角を上げた。

「テツヤ、食べさせて」
「え…ぅ、はい」

フォークを黒子に差し出しながら言う赤司に逆らえず顔を赤くした黒子はケーキをフォークに乗せて赤司の口へと運ぶ。

「おいしいですか…?」

小首を傾げながら言う黒子を赤司はもう一度ケーキを口に含み抱き寄せると唇を奪った。

「んぅ、ん…」

口の中にクリームの甘さがいっぱいに広がる。
舌を絡めとられて久しぶりの口付けをうっとりと受け入れる。
甘い舌を自分からも舐めて赤司くんの舌を追い求める。
流れ込んでくる唾液も飲み込んで
ちゅっと音を立ててその唇に吸い付くと後頭部に手が回されてもっと深く咥内を貪られる。

「んん…はっ」
「今日は積極的だけどどうしたの?」
「久しぶりだから、それに今日は赤司くんの誕生日ですから」
「誕生日だとテツヤはこんな風にしてくれるんだ」

小さくリップ音を立てて頬に口付けられる。
それが擽ったくて目を細めた。
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