song*

□rouge
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白いシーツの海へどこまでも落ちて行く。


「…もう戻れないよ?」



俺がそう言うと、お前は「大丈夫だよ」なんて言って微笑んだ。



俺はもう、自分を止められない。



「お前を…壊したい。」



そう耳元で囁いて、優しく唇を這わせる。


「もう濡れてんだ笑」



俺はそう言って抱きしめ、何度もキスをした。


目と目が合えば、お前の唇。


「愛してる。」俺がそう言えば



「私も」なんて言うお前。



でも…お前には他の男(やつ)がいるんだよな。


分かってる。



でも、二股かけられててもいい。


本当に俺を愛していなくてもいい。



お前を感じたい。


お前を、愛したい。



こんな関係が許されるわけがない。


でも、お前を愛さずにはいられない。


お前を愛すためならどんな罰だって受ける覚悟があるよ。



だからお願い。



後少しだけでいいから、俺だけを見て。



俺だけを感じて。俺だけを愛して…



お前の首筋に俺の唇を這わせると甘い香りがした。


愛しても愛されないんだ…。




お前は、暗い部屋の片隅で光る携帯を見て、少し不安そうな顔をしたのを俺は見たんだから。



どうせその相手はお前のもう1人の相手だろ?




…やっぱり俺じゃダメなんだ。



分かってるけどやっぱり辛かった。




もっと早く出逢っていれば、こんな関係にならなくて済んだのかもしれない。



堂々と付き合っていられたのかもしれない。



だけど、俺は所詮浮気相手。


お前の1番にはなれない。



こうして愛し合った後は、お前の彼に戻さないといけない。



大好きなのに…



愛しているのに…




だからせめて今日位は…俺だけを見て、俺だけを感じて。

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