song*

□moon
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 月夜にしか会えない俺ら。


 逢う度増える想い出たち。
 叶わぬ恋をしてると知ってた。
 でも、逢わずにはいられなかった。
 愛してるから。


 いつからだろう?
 掛け違えた気持ち2つ。
 ずっと叶うと信じていた…


 浅いこの関係。
 終わらせないで?


 そんな不安な俺を見透かすように
 貴方は甘い瞳で俺に愛撫して、
 耳元で


 「お前を感じたい…

  愛してるよ…」


 なんて、嘘を吐く。
 でも、嬉しいと想ってしまう…


 次の日にはでない月。
 その光をすべて脱ぎ捨て、
 貴方だけの蝶になる。


 俺がもし、女だったら
 貴方は俺を心から愛してくれるの?


 じゃあ、生まれかわっても
 抱きしめて?
 同じ優しさで俺を愛して…?


 今夜は霧がかかってる…


 霧のように霞む俺らの約束、
 壊れそうな日々。


 嘘でもいい。
 あなたの大切な存在でいたくて、
 無理矢理笑って過ごした。


 他の子の前でも、
 艶やかに舞い美しく誘って
 甘い嘘を吐くんでしょ…?


 「お前がいないと寂しい

  お前が欲しい」


 って。


 だったら、
 昔の記憶を呼び覚まして前に進むよ。


 でも、貴方に言われて嬉しかった
 言葉が、記憶が消えない…
 消せない…


 “じゃあ、今日で最後にしよ…”
 そう笑う。
 笑えてないと思うけど…


 一夜限りの月の光を浴び
 すべて脱ぎ捨て散りゆく華になる。


 綺麗に散れば
 貴方の記憶にも残るかな…?


 俺の中の貴方のように。


 生まれかわっても、
 抱きしめて?


 夢の中だけでいいから、
 俺だけを愛して…?


 お願い…

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