〜story〜

□〜叶わぬ願いの果てには〜(シリアス)
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オレが戻って来た時には、あいつ、アルフォンス・ハイデリヒは死んでいた…


〜叶わぬ願いの果てには〜


オレは一人でアルフォンスの墓の前に立っていた…これで愛しい人を亡くしたのは二人目だった。

一人は母さん…そして、もう一人…アルファンス…お前だ…

母さんの時みたいにオレの頭の中には錬成陣の構築式が立っていた。
しかし、オレは笑えた。
だってそうだろう?禁忌だと知っていても、この世界には無意味の構築式なんだからよ…アルフォンスも笑ってるだろうに…。

お前が居なくなった時、何度も死のうと思った…でも、いつも何も知らないアルが入って未遂に終ったぜ…
アルフォンス、それはお前が邪魔してるのかとさえ思ったぜ…有り得ないのにな…

でもよ、オレはまだ生きてる…例え、お前が居なくても、オレの中で生きてる…
アルファンス…オレ…お前の分まで生きるよ…それが残された者の宿命ならば…
だから…笑っていてくれよな…オレも笑うから…


この、オレの想いが叶わないのを引き替えに、アルフォンスが笑ってくれるなら…オレは幸せだぜ…。

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