〜story〜

□〜叶わぬ願いの果てには〜(シリアス)
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兄さん…ボクが側にいても、いつも泣いているんだよね…ねぇ…兄さん…ボクじゃ、兄さんの愛しい人…アルフォンスさんの代わりになりませんか…


〜叶わね願いの果てには〜


ボクは後から、ノーアさんにアルファンスさんと兄さんの関係を聞いた。
正直、兄さんの気持が手に入らなかったボクはアルファンスさんに嫉妬したんだ…だから、無理してでも、力ずくでも兄さんを手に入れようと思った…
でも、ボクには出来なかったよ…

…時々、隠れて泣く兄さんにボクは胸が痛かった…

兄さん、ボクは知っていたんだよ…兄さんがアルフォンスさんの後を追おうとしていた事を…
でも、ボクはいつも兄さんを見ていて、それを邪魔していたんだ…わざとお風呂を一緒に入ったり、一緒の部屋で寝たり…兄さんは明るくしてたけど、内心…ボクを邪魔と思っていたと思うよ…
でも、ボクはそれでもいいと思った…もう、兄さんを失いたくないから…そして、何よりアルファンスさんの分まで生きてほしいから…


この、ボクの想いが叶わないのを引き替えに、兄さんが生きているなら…ボクは…幸せだよ…。

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