劣等感
□君を救う文
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僕は強い子です。それは間違いないよ。勝ってきたもの。ずっと勝ち続けてきた。
しかし、色々と、大変なことになってしまったね。あの女にたいしてのけじめとか、復讐とか、この一日二日、ちょっと考えてみた。僕の足りない頭を最大に回転させてさ。
結果、別に何もしないことにした。だって無駄だもの。あの女に使う時間がもったいない。
僕達は、こういう関係になった。関係と言っても微妙で、赤色だか白色だか分からない形。これをあの女が知ったら…まあ、それあ面白くないかもね。でも、仕方ないよ。出逢ってしまったんだもの。
ありがちなことを書いておくよ。
君は何も間違っていない。ほらほら、そんなに背を丸めていないでさ、たまには馬鹿みたいに胸を張ってもいいじゃない。まあ元気だせよ。ばーか、ぼーけ、あほー。どう、少しは頭にきた? なら平気。反対に笑えるようにもなるでしょ。そうしていつか、胸を張れる。
それで、そう、僕は強い子ですよ。いや、本当に。
ただお酒を飲まないとこれを書くことはできなかった。でも、だめだ。これを「君を救う文」としたけれど、きっと、何一つ、救いにならないだろうから。けっ、途中で断念してしまう男だよ。つまらなくてすみません。これだもの、なーんにも伝わらないよなあ。
だから、だから僕は、更に更にお酒をあおる。