Out Of The Blue

□#1 Parallel Lines
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貴方を想うとドキドキする

貴方の傍に居たいと毎日想うの

貴方の隣にずっと居れたらいいな

貴方の隣でいつも笑っていれたらいいな

日ごとに想いは募るばかり

どうしてか分からないけど、
貴方を見た時貴方となら何もかもが上手くいく予感がしたの


何だろうこの気持ち

ねぇ、これが恋っていうの?












「お兄ちゃん、起きて。遅刻しちゃうよ!!」


おはようございます、離宮さやかです。

私は今日も同居中の兄、ウルキオラを起こしています。

でも兄と言っても私達は血が繋がっていません。

ウルキオラは私の義兄なのです。

私が10歳の時に母が再婚して、その再婚相手の連れ子(同い年)がウルキオラで私達は兄妹になりました。


・・・しかしお兄ちゃんは私が13歳の時に家が嫌になって家出をして行方を晦ませていました。

そして高校受験の時に試験会場でたまたま私がお兄ちゃんを見つけて今一緒に住んでいるといったところです。

お兄ちゃんが家に帰りたくないと言ったので。

お兄ちゃんのこと私も心配だし・・・。





「起ーきーてーよ!!お兄ちゃん!!」

「ん・・・さやか・・・、あと少し・・・ZZZzzz・・・・・・」

そう言って馬鹿義兄はまた夢の世界へと旅立った。

朝が非常に弱いお兄ちゃんは私が起こさない限り目覚めません。

でも今日は目覚めてくれない・・・。

「寝るなぁ―――――っ!!!!」

「せめてあと5分・・・。」

まだ言うか、この馬鹿義兄は。



「もうっ!!学校に遅刻しても知らないからねっ!!!」

私は諦めてさっさと義兄の部屋を出ようとした。否、出ようとしたが出られなかった。


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