Out Of The Blue

□#7 Kiss Battle
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カチャッ...キィ...

静かにドアが開いた。

ウルキオラは見慣れない靴があるのに気付いた。






「あっ!ウルキオラお帰り〜、お疲れ様!」

パタパタと足音が聞こえて程なくしてさやかが現れた。



「ああ。それより誰か客人が居るのか?」

「うん!」

「誰だ?」

上がれば誰か分かるよ!と言ってさやかは俺の背中をぐいぐいと押しながらリヴィングに入った。


するとそこには―――......








「グリムジョー...。」

ウルキオラはそういうなり鞄をドサッと床に落とした。



「今日雨だったから上がってもらってたの。」

「...さやか、これからは2度と男をこの家に上げるな。」

鞄を拾いながらウルキオラは言った。

凄く怒っている。


「でもグリは幼馴染だよ?」

「いくら幼馴染と言えど男は男だ。分かったな、さやか?」

首をかしげて言うさやかにウルキオラは少しきつい口調で言った。


「・・・・・・うん、分かった。」

「分かったなら、いい。」

ウルキオラはさやかの頭をクシャと撫でて自室に鞄を置きに行った。

さやかは顔を赤くして突っ立っていた。グリムジョーは存在を忘れられていた。



程なくしてウルキオラがリヴィングへ戻ってきた。


「今日の夕飯は何だ?」

「今日はクリームシチューだよ。もう出来てるけど後で食べる?」

さやかは笑顔で答えた。

「いや、今すぐ食べる。」

さやかとグリムジョーを2人きりにさせないためだ。

そして食事が始まった。






「・・・・・・。」

「・・・・・・。」

「・・・・・・。」

ずっと無言だった。なんとも重苦しい空気である。


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