Out Of The Blue
□#12 Please, Rely On Me
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重々しく玄関の扉が開かれる音がした。
ウルキオラが帰ってきたのだ。
「ウルキオラ、おかえり!お疲れ様!」
私は玄関まで走って帰ってきたウルキオラを迎えた。
「ああ...。」
ウルキオラは疲れたような顔をしていた。
きっと帰るまでずっと新聞部に付き纏われていたのだろう。
「......。」
「......。」
2人は無言のままリヴィングに入った。
話す言葉が見つからない......。
何だか気まずい......。
「さやか...。」
突然、ウルキオラに呼ばれた。
「何?」
「すまないな...。巻き込んで...。」
「?」
「体育祭のフォークダンスで、ネタにされるようなことをして本当にすまない。お前がグリムジョーとペアで、奪われたくなくて...」
少し言いにくそうにウルキオラが言った。
これって...もしかして......
.........やきもち!?
私は少し期待した。
「......。」
「お前は大事な義妹だからな。」
フッと笑ってウルキオラは私の頭をそっと撫でた。
ガクッ...と私はがっかりした。まあ私の早合点なのだけれど。
「うん...。」
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