Out Of The Blue
□#24 Step 1
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「ただいまー。」
ガチャリ、とドアを開けて玄関へと私は足を踏み入れる。
靴を脱ぎ終えて、廊下に入り、リビングに入るとウルキオラは眠っていた。
ここ最近忙しいみたいだし・・・疲れてるんだな・・・・・・。
私はそっと彼の傍から離れ、リビングを1度出て毛布を持って来て再び戻ってきた。
眠っている彼を起こさないようにして私は毛布をかけると、立ち上がって台所に向かった。
台所へと入ると、もう夕食は作られていて、あとはもうお皿によそうだけだった。
それがうれしくて暖かい気持ちに満たされた。
台所を出てリビングに戻り、ウルキオラの眠っているソファの前に膝をついて、
中腰の姿勢になって私は彼の顔のすぐ傍に自分の顔を近づけた。
ありがとう・・・、と小さく呟いて。
そうすると、彼は小さく寝返りを打ったかと思うと、ゆっくりと彼は目を開いた。
「・・・・・・さやか?」
「うん。」
「おかえり。」
ウルキオラは目を擦りながらゆっくりと上体を起こして私を見る。
「ただいま。」
髪の毛、巻いてみたんだけど・・・気付いてくれてるのかな・・・。
「・・・毛布ありがとう。腹が減っているだろう、今用意する。」
気付いていないのか、ウルキオラはそのまま台所へと歩いていった。
「・・・うん。疲れているのに、ごめんね。・・・ありがとう。」
私も彼の後ろに着いて手伝おうとして台所へ向かった。
なんかちょっと残念・・・・・・。
そう思っていると、台所に入る手前でウルキオラはくるっとこちらを向いた。
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