渦巻き

□タイムスリップ
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水「………」

サ「………?」


ど、どうしよう……

僕なんか間違えたかな?

いや、絶対間違えたよね!

じゃなかったらこんな事起きないし!

どうしよう、マジどうしよう!!


水月は、小さいサスケを見つめながら混乱した頭で必死に原因を探した

しかし、術の何処で間違えたのか皆目検討もつかない


このまま術が解けなかったら…


そんな絶望的な考えが頭に浮かんだ時、サスケが話しかけて来た


サ「あの、お兄さん」

水「!!!」


サスケが僕の事お兄さんって言った!?

あのサスケが!?


水月は内心酷く驚いていたが、気合いで冷静に対応した


水「なに?」

サ「ここ、どこ?

兄さんは?」

水「!!!

うっ、え、えーっと……」


『イタチは死んだよ』なんて言えないし、でも何処にもいないしなぁ……

……なんとかごまかさないと!


水「イタチはちょっと遠くに任務に行ってるんだ

あと数ヶ月は帰れないんだよ」

サ「!!

そうなの!?

昨日は明日までお休みって言ってたのにぃ……」


サスケは頬っぺたを膨らませた

どうやら拗ねてしまったらしい


水「………」


水月はそんなサスケを見てこう思っていた


……え?

本当にサスケだよね?

僕が知ってるサスケは絶対こんな顔しないよ?

むしろ表情なんてあるのって感じだよ?

なのに小さいサスケ可愛すぎでしょ!


水月がそんな事を考えていると、またサスケが話しかけてきた


サ「じゃあ父さんや母さんは?」

水「あ、えーっと……

二人は火影に呼び出されてどっかに行ってるんだ

泊まり掛けだから、帰ってこないよ

一人だと危ないからって、僕達が君を預かってるんだ」

サ「そっか……

父さんも母さんも居ないのか……」


サスケは少し涙目になってしまった

水月は慌てたが、サスケは袖で数回目を擦ると勢いよく顔を上げた


サ「誰だか分かんないけど、よろしくお願いします!」


ペコ


サスケは深々と頭を下げた

水月は感動して言葉が出ない


あ、あのサスケが頭を……

あの俺様で無愛想で人使いが荒いサスケが……!

しかも礼儀正しすぎ!

泣きそうなの我慢して、僕に頭さげてくるなんて……

なんて良い子なんだ……!!

水月は感動して泣きそうになるのをどうにか堪え、サスケの頭を撫でながら話した


水「よろしくサスケ!

僕は水月って言うんだ」

サ「すい、げつ……」

水「………(キュン、……ッ、やば!全部ひらがなに聞こえた

可愛すぎる!)

あ、と、とりあえず他の皆に紹介するから一緒に来てくれるかな?」

サ「うん!!」

水「………(キュン)」


小さいサスケヤバい……

僕、萌え死にしそうだよ……


そんな事を考えながら、水月はサスケと一緒に皆の元へ向かった
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