渦巻き

□王子達の日々〜はじまり〜
2ページ/9ページ



それから数時間後

そろそろ団扇国の王族が宮殿に到着するという時だった


ミ「な、ナルトが消えた!?

どういう事だカカシ!」

カ「どうしても嫌だったんでしょうねー

逃げましたよ、王子様」


カカシが言うにはナルトが宮殿を抜け出したらしい

カカシはナルトの部屋にあった書き置きをミナトに見せた

ミナトはそれを受け取り読み始めた


『ちょっと一週間くらい町に行くってばよ!

探さないでくれってばよ!』


……我が息子ながらなかなか大胆な行動に出たものだ

一週間って……

ミナトは少し頭痛を覚えた


ミ「……はぁ」

ク「全く……

どうする?ミナト」

ミ「……団扇の方々に事情を説明して待ってもらうしかないね

まぁ、フガクさんやミコトさん達なら許してくれるよ」

ク「……そうね」

ミ「ナルトが帰るまで俺達が時間を繋ぐから、その間に探してきてくれないか?」

カ「……給料出ますか?」

ミ「イチャイチャシリーズ未公開原稿特集買ったげる」

カ「行って参ります」


カカシはもの凄い勢いで部屋から出ていった

ちなみに彼はナルトに勉強を教える先生だ

影では王子の護衛、そして王直轄部隊の隊長である


ミ「……ナルトも困ったもんだね

まさか宮殿を抜け出すなんて……」

ク「そうね……

帰ってきたら一発お見舞いするってばね!!」

ミ「落ち着いてクシナ

口癖出てるよ」


そんな事を話している二人の元に、一人の部下が手紙を持ってきた

ミ「誰からだ?」

部下「団扇国の王様からです!」

ミ「フガクさんから……?」


まだナルトの事は伝わってない筈だけど……


ミナトは疑問に思いながら手紙を開けた


ミ「!!」

ク「……なんて書いてあるの?」

ミ「……どうやら嫌なのはナルトだけじゃないらしいね」

ク「?」

ミ「団扇の王子様も逃げたって」

ク「!!

……あらまぁ

意外と気が合うかもね

ナルトとサスケくん」

ミ「そうだね

会わせるのが楽しみだなぁ」


ミナトとクシナはそう言って楽しそうに微笑んだ
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ