渦巻き

□嫌いな奴程気になる
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『送別の言葉、在校生代表うずまきナルト』

ナ「はい!」


寒い冬が明け、桜の花が開き始めた

いつの間にか高校生活の半分が過ぎ、今日は一つ上の先輩を送り出す校内最大の行事

卒業式


先輩方の寂しさや悲しさ、そしてこれから先の未来への希望を映したら瞳と向き合い

在校生代表、そして木の葉高校生徒会長、うずまきナルトは送別の言葉を送る


ナ「先輩方、ご卒業おめでとうございます

先輩方と共に過ごした、日々が……ッ

お、終わりを迎えてしまう事がッ、悲しくてしかたありませんッ!!」


ナルトの涙ながらの言葉に、自然と卒業生の瞳が濡れていく

部活動や委員会活動、様々な事を共にしてきた後輩との別れをますます実感させる


ナ「うっくッ、せ、先輩方から

お、教えて頂いた事はッ、決して忘れません!!

今までありがとうございまじだぁ!!」


ナルトは最後には号泣していた

生徒会活動や、部活などで先輩と関わる機会が多かった彼には

巣だって行く先輩方を見送るのが嬉しくもあり、辛くもあるのだ

様々な感情が混ざりなかなか言葉を発する事が出来ないナルトだったが、ようやく送別の言葉を終えた


役目を終え、席に戻るナルトに仲のいい友達が労いの言葉をかける

そんな様子を少し遠くの席から見ていた人物が居た

うちはサスケだ


サ「(……泣きすぎだろ)」


彼は部活にも委員会にも所属していないため、号泣するナルトを呆れた目で見ていた

本来サスケは自分のクラスの一番前の席に居る筈だが、遅れてきた為一番後ろに座っていた

普通ならしかられるのだが、彼が卒業式に出る事の方が奇跡なので先生は逆によく来たと誉めた

本当なら来るつもりは無かったのだが、今日卒業する中に重吾と言う仲のいい友達が居たので彼だけの為に来たのだった


サ「(……だる)」


とは言え、卒業式は卒業生の為のもの

特に高校の卒業式は全く知らない先輩が大半を占めているため、サスケは全く感動出来ない


サ「(この後は確か……

校歌…?

………寝よう)」


本来校歌は全員が起立して歌うのだが、サスケは立たずに寝る事にした


『校歌斉唱、一同起立』


司会者の声が響く

サスケ以外は一斉に立ち上がった

そしてピアノの音が流れ出す


この歌が終われば卒業式もあとわずか

春の日射しの中、旅立つ時を迎えた卒業生を包み込む歌声

ナルトは心を込めて精一杯歌う

サスケは歌う事も、ましてや心を込める事もない


そんな真逆な二人の物語が、今始まる………
 

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