団扇兄弟

□弟の日記
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イタチが開いたのは日記のようだった

綺麗とは言えない字でノート全体に文字が書いてあった

イタチは最初から読み進めていく



○がつ×にち

きょうは、かあさんがノートをかってきてくれた!
兄さんもとうさんもつかわないのになんでかなぁっておもってたら、おれにくれた!
かあさんがにっきかいたら?っていってたからかく!



イ「……ハハッ
平仮名ばっかりだな…」


可愛いなぁ……

そう思いながら、イタチはページをめくっていく



○がつ×にち

きょうは兄さんがいっしょにしゅぎょうしてくれた!
しゆりけんをおしえてくれたけど、やっぱり兄さんはすごい!
しゅぱっしゅぱっっていっぱいまとにあたってた!


○がつ×にち

兄さんとかいものにいった!
兄さんはだんごがすきだからだんごもかった!
おれはあまいのだめだけど、兄さんがうれしそうにたべるからたべたくなった!
でもやっぱりあまいのきらいだった!


○がつ×にち

きょうはおまつり!
はなびがたくさんみれた!
どかっんっていっぱいおとなってた!
ばーんってひらいてきれいだった!
あと兄さんがしゃてきでぬいぐるみとってくれた
うれしかった!




……なんか効果音多いな

どかっん、て『っ』の場所おかしいし…

しかも、俺の事ばっかり書いてある

たしかに父さんや母さんより一緒に居るが、これでは二人が悲しむぞサスケ


イタチは心の中でツッコミを入れながら、とりあえず最後まで読んでいった



イ「……ふぅ」


なかなか面白かった

今度たくさん漢字を教えてやろう

サスケは意外と単純だから、覚えたての漢字を使いたくて日記を漢字だらけにしてしまいそうだが……


それも面白い

イタチはそんな事を考えながらノートをサスケの側に戻し、自室に向かって行った
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