団扇兄弟

□弟の日記
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日記を読んで数日後

イタチは考えていた通り、サスケにたくさん漢字を教えた

まだ幼いサスケには少し難しい漢字もあったが、嬉しそうに習いたての漢字を練習していた


その日の夜

イタチはサスケに内緒で部屋に入り、日記を読んだ



○月×日

今日は兄さんがたく三かん字を教え手くれた!
ちょっとむ図かしかったけど、楽しかった!
今日の日記はいつもよりなんかかっこいい!
兄さんにかんしゃ!



イ「フッ、ククッ…」


たく三、って……

まさかこう来るとは思わなかった

他にも『図』とか『手』とか間違いがある

あと、感謝は書けなかったみたいだな

難しいから無理もないが…

……漢字の使い方をもっときちんと教えるべきだったな

今度の休みもまた教えるか…



サ「あぁ!!
兄さん何見てるんだ!」

イ「!」


イタチは日記に夢中になってしまい、サスケが部屋に近づいていたのに気付かなかった

サスケは急いでイタチからノートを奪い、見られたのが恥ずかしかったのか顔を赤らめながらイタチに向き合った


サ「もぅ!
人のもの勝手に見ちゃいけないんだよ!」

イ「……すまない、サスケ」


サスケは怒りながらも、普段絶対にあり得ない自分が兄を注意できる今の状況を少し楽しんでいるようだった

それをわかっているイタチは、内心少し楽しみながら反省の表情を浮かべた


しばらくサスケは文句を言っていたが、満足したのか笑顔を浮かべてイタチに抱きついてきた

そしてこう言った


サ「兄さんもまだまだ子供だね!

俺の日記勝手に見た罰として、今日は一緒に寝よ!」

イ「……フッ

わかった」



どっちが子供なんだか……


そう思ったイタチだったが、言葉には出さなかった



その後、サスケはイタチに見られないように日記をどこかに隠してしまった

イタチは少し寂しく感じたが、勝手に見ていた自分が悪いので諦めて探すのを止めた


そのまま時が経ち、日記の存在を忘れてしまった頃



イタチに一族抹殺の命令が下された
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