Random-Room 2
□相合い傘
1ページ/1ページ
授業が終わり、外を見るとかなり強い雨が降っている
サル「うわぁ〜…横シバキの雨かよぉ…」
蒼衣「あのねサル君、それ横殴りだからね……そう言えば傘忘れたなぁ…」
光秀「蒼衣先輩ッ!雨が降っていたので、お迎えに来ましたッ!」
二人で無駄話をしながら校門に到着すると、良いタイミングで光秀が迎えに来てくれた
蒼衣「ありがとう、光秀♪」
光秀「い、いぇ…////」
笑顔で感謝の言葉を言いつつ頭を撫でただけなのに、光秀は赤くなって俯いてしまった
サル「なぁ光秀」
光秀「何ですか?」
蒼衣に対する態度とは比べ物にならない、明らかに不機嫌なトーンで睨みながら返事をする光秀
サル「サル知恵を授けてやるよ」
光秀「はぁ?いきなり何ワケの分からない事言ってやがるんですか?」
サルは光秀に近寄り、ボソボソと内緒話をする
サル「まぁ聞けって…お前の大好きな蒼衣さんと相合い傘が出来る方法だぞ」
光秀「蒼衣先輩とッ!」
相合い傘と言う語に食い付いた光秀は、サルから知恵を授かるのであった
光秀の妄想がスタートする
光秀「あれ?サル先輩も傘忘れてるんですか?」
サル「あぁ…まさか帰りに雨とは思わなかったからな…」
蒼衣「ねぇ光秀」
光秀「はい、何でしょう?」
蒼衣「サル君に傘を貸してあげて」
光秀「それだと蒼衣先輩が濡れてしまいますッ!」
蒼衣「二人が風邪を引くと困るし、私は濡れて帰る事にするよ♪」
サル「蒼衣さん♪」
光秀「あぁ♪雨も滴る良い男♪」
ここで光秀の妄想はストップした
光秀「じゃなくってッ!サル先輩ッ!ダメじゃないですかッ!?蒼衣先輩の性格から考えたらこのオチですよッ!」
サル「なら光秀が…」
光秀の妄想スタート
光秀「仕方がないからサル先輩に傘を貸してやるですよ」
サル「そんな事したら光秀が濡れちまうだろ」
蒼衣「じゃあ私の傘に入りなよ、サル君♪」
サル「あ、蒼衣さん…////」
光秀の妄想は直ぐ様ストップした
光秀「それだけは絶対にだめぇぇぇぇッ!!」
サル「んじゃぁ…」
光秀の妄想スタート
サル「いやぁ〜悪いな光秀、明日には傘返すから…あ、俺用事あったからサッサと帰るわッ!」
光秀「とっとと帰りやがれですぅ〜♪私は蒼衣先輩の家と隣近所ですから、蒼衣先輩を送って行きます♪」
蒼衣「悪いね、光秀」
光秀の妄想はストップした
光秀「コレだッ!」
いざ実行してみる光秀
サル「お〜相合い傘か光秀〜♪んじゃ気を付けるんだなぁ……濡れたシャツに透けた肌♪寄り添う二人♪そして高鳴る鼓動と漂ってくるニオイ♪」
光秀「!」
サル「送り狼に注意するんだな」
光秀「蒼衣先輩はそんな事しませんよッ!////」
サル「違っげぇよ!お前が襲うなって俺は言ってるんだよッ!」
光秀「なぁッ!(私が?私が襲う?あぁぁ…有り得ないでしょ普通ッ!?)////」
意識した光秀は蒼衣と寄り添いながら帰り、結局襲ってしまうのであった