Random-Room 2

□相合い傘
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授業が終わり、外を見るとかなり強い雨が降っている

サル「うわぁ〜…横シバキの雨かよぉ…」

蒼衣「あのねサル君、それ横殴りだからね……そう言えば傘忘れたなぁ…」

光秀「蒼衣先輩ッ!雨が降っていたので、お迎えに来ましたッ!」

二人で無駄話をしながら校門に到着すると、良いタイミングで光秀が迎えに来てくれた

蒼衣「ありがとう、光秀♪」

光秀「い、いぇ…////」

笑顔で感謝の言葉を言いつつ頭を撫でただけなのに、光秀は赤くなって俯いてしまった

サル「なぁ光秀」

光秀「何ですか?」

蒼衣に対する態度とは比べ物にならない、明らかに不機嫌なトーンで睨みながら返事をする光秀

サル「サル知恵を授けてやるよ」

光秀「はぁ?いきなり何ワケの分からない事言ってやがるんですか?」

サルは光秀に近寄り、ボソボソと内緒話をする

サル「まぁ聞けって…お前の大好きな蒼衣さんと相合い傘が出来る方法だぞ」

光秀「蒼衣先輩とッ!」

相合い傘と言う語に食い付いた光秀は、サルから知恵を授かるのであった

光秀の妄想がスタートする

光秀「あれ?サル先輩も傘忘れてるんですか?」

サル「あぁ…まさか帰りに雨とは思わなかったからな…」

蒼衣「ねぇ光秀」

光秀「はい、何でしょう?」

蒼衣「サル君に傘を貸してあげて」

光秀「それだと蒼衣先輩が濡れてしまいますッ!」

蒼衣「二人が風邪を引くと困るし、私は濡れて帰る事にするよ♪」

サル「蒼衣さん♪」

光秀「あぁ♪雨も滴る良い男♪」

ここで光秀の妄想はストップした

光秀「じゃなくってッ!サル先輩ッ!ダメじゃないですかッ!?蒼衣先輩の性格から考えたらこのオチですよッ!」

サル「なら光秀が…」

光秀の妄想スタート

光秀「仕方がないからサル先輩に傘を貸してやるですよ」

サル「そんな事したら光秀が濡れちまうだろ」

蒼衣「じゃあ私の傘に入りなよ、サル君♪」

サル「あ、蒼衣さん…////」

光秀の妄想は直ぐ様ストップした

光秀「それだけは絶対にだめぇぇぇぇッ!!」

サル「んじゃぁ…」

光秀の妄想スタート

サル「いやぁ〜悪いな光秀、明日には傘返すから…あ、俺用事あったからサッサと帰るわッ!」

光秀「とっとと帰りやがれですぅ〜♪私は蒼衣先輩の家と隣近所ですから、蒼衣先輩を送って行きます♪」

蒼衣「悪いね、光秀」

光秀の妄想はストップした

光秀「コレだッ!」

いざ実行してみる光秀

サル「お〜相合い傘か光秀〜♪んじゃ気を付けるんだなぁ……濡れたシャツに透けた肌♪寄り添う二人♪そして高鳴る鼓動と漂ってくるニオイ♪」

光秀「!」

サル「送り狼に注意するんだな」

光秀「蒼衣先輩はそんな事しませんよッ!////」

サル「違っげぇよ!お前が襲うなって俺は言ってるんだよッ!」

光秀「なぁッ!(私が?私が襲う?あぁぁ…有り得ないでしょ普通ッ!?)////」

意識した光秀は蒼衣と寄り添いながら帰り、結局襲ってしまうのであった

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