Random-Room 2
□北郷一刀の死亡フラグ
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兵士「太守様っ!古井戸にこのようなモノが!」
一刀「ん?コレは…」
蒼衣「あ〜…と…それはどこからどう見ても、伝国璽だね」
一刀は俯いて、急にブルブルと身体を震えさせた
蒼衣「どうしたの?」
一刀「コレって、完っ全にぃっ!死亡フラグじゃねぇーかぁーーーっ!!」
蒼衣「うん、そうだよ♪良かったじゃないか♪」
一刀「良い訳無いでしょっ!?コレを持ってるって事が三國全てに知られたら、俺なんかを皇帝と認めない連中が、戦をしに来るじゃ無いですかっ!!」
蒼衣「いいんじゃないの?皇帝北郷一刀が、何でも命令出来る世界が作れるんだよ」
一刀「それ、戦に勝てば…ですよね…」
蒼衣「勝つ自信がない…とでも言うのかな?」
一刀「自信も何も、俺が今治めてるのって、洛陽だけですよ…それにちゃんと治められているのかと言われたら…」
蒼衣「信頼が薄いから四方八方から敵が来た場合、みんな一刀君を置いて逃げるから、一刀君の首が無くなっちゃうもんね〜♪」
一刀「楽しそうに言わないで下さいよっ!」
兵士「も、申し上げます!東西南北、各諸将の牙門旗に包囲されてますっ!」
一刀「……」
顔面蒼白になった一刀
一刀「俺の命を守って下さい!お願いしますっ!」
蒼衣「太守が頭を下げるって意味、理解してる?」
一刀「俺は命の方が大事なんですっ!まだ死にたく無いんですよっ!」
蒼衣「だったら…命令すればいいんじゃない?洛陽に居る全ての兵士達にさ…」
一刀「………」
蒼衣「みんな、太守様の号令を待ってるんだよ」
一刀「もしかして、戦う準備…万端…だったり?」
蒼衣「私を誰だと?」
一刀「あ、蒼衣…さんッ!」
感動を覚えた一刀は涙した
蒼衣「因みに伝国璽を北郷一刀が発見し、調子に乗ってるよ〜♪と、諸将に伝令を出したのは…………実は私だよ♪」
一刀「アンタって人はあぁぁぁぁっ!?」
血涙に変わった瞬間だった
蒼衣「さて、降りかかる火の粉は、払わないといけないよね」
一刀「………蒼衣さん」
蒼衣「告白されたって、私は君を抱いたりしないよ」
一刀「違いますよっ!!」
蒼衣「五秒以内に意見を述べよ」
一刀「えっ?ちょっ!出来れば誰も…――蒼衣「五、はい、終了」――…早っ!まだ五秒も経ってないでしょっ?!」
蒼衣「どうせ殺すなって言いたいんでしょ…」
一刀「はい…それよりコレって…反北郷連合軍ってヤツになるんですよね?」
蒼衣「そうだね、これから戦う諸将達は、全員顔見知りばかりだよ」
兵士「我々は、北郷様が皇帝であって欲しいと願っていますっ!」
蒼衣「皇帝だってさ♪今から一刀君は[朕]って名乗ればいいんじゃないかな?」
兵士「朕様ーっ!朕様ーっ!朕様ーっ!朕様ーっ!」
一刀「イヤァ…何か照れますよ〜////」
蒼衣「ヨッ!朕様っ!朕様っ!朕朕朕朕朕朕朕朕朕朕朕朕朕朕朕朕様っ!」
一刀「チンチンチンチンって言い過ぎですよッ!恥ずかしいでしょっ!!////」
兵士「チ〜ン様♪はいっ!チ〜ン様♪はいっ!チ〜ン様♪はいっ!チ〜ン様♪はいっ!チ〜ン様♪はいっ!チ〜ン様♪チ〜ン様♪チ〜ン様♪はいっ!チ〜ン様♪はいっ!チ〜ン様♪はいっ!チ〜ン様♪はいっ!」
一刀「何時まで俺を持ち上げて恥ずかしい名前を連呼するんですかっ!////」
蒼衣「どうしたの?チンチン様?気に入らないの?」
一刀「言ったっ!今普通にチンを、何の迷いもなく二回も言ったっ!」
蒼衣「まぁ兵士達はチンチンって意味を理解していないと思うけどね」
一刀「………」
黙ってしまった一刀は放置して、蒼衣は辺りを眺めた
蒼衣「フフッ♪これはこれは、流石に壮観だね」
一刀「うわぁ〜…ザッと五億人ぐらいはいるんじゃないですか?」
蒼衣「手を振ってみたらどうかな?」
試しに手を振ってみるバ一刀…
曹操「秋蘭、射抜けっ!」
孫策「祭っ!矢を放ちなさいっ!」
劉備「紫苑さんっ!矢をお願いしますっ!」
一刀「どわっ?!」
蒼衣「ほらぁ〜危ないから手なんか振っちゃイケナイよ?」
一刀「アンタがヤレって言ったんでしょうがッ!!」
蒼衣「仕方無い…私がおチンチン様の変わりに、手を振ってみようかな」
一刀「おを付けてチンを二回も言わなくていいですってばっ!」
蒼衣「やぁ各国のみんな、元気にしてた?」
周囲はアイドル登場シーンと同じ様な歓声や、キャーキャーと黄色い声が聞こえる
女性軍「蒼衣様の穴を北郷なんかに犯させやしないっ!」
中にはこんな声も…
一刀「あれ?俺…もしかして…この世界にイラナイ子だったりする?」
蒼衣「今頃気付いたの?各国の諸将に取り囲まれ、唯一男であり、ずっと今迄味方を装っていた私から裏切られるとか、最高の瞬間じゃないか♪」
一刀「ぶ、ぶぶぶっ、無礼者めっ!ち、朕を誰と心得るっ!」
彼の姓は北郷、名を一刀と言う
皇帝になったはいいが、いきなり伝国璽を手にしてしまい、三國からの反感が大きくなった
オマケに、別の世界から来た不思議な能力を持つ、腹心だった神埼蒼衣の裏切りを絶賛体験中…
おかげで現在の一刀は混乱の極みに達している
兵士「う、裏切るのですかっ!蒼衣様っ!」
蒼衣「この世界は私の世界になるらしいからねぇ」
兵士「か、構えろっ!」
一刀「お、お前ら…俺なんかを守ってくれるのか?」
蒼衣「へぇ〜、君達は私に刃向かうんだね?」
だが兵士達は蒼衣の言葉を聞いて急にクルリと向きを変えた
兵士「か、覚悟するんだなっ!北郷一刀っ!」
兵士「今迄散々やりたい放題やりやがってっ!」
蒼衣「フフッ♪ほぅら、簡単に裏切られちゃったねぇ♪私が初めに言った通りだろ♪」
信頼が薄く、簡単に裏切られて首が無くなる…
蒼衣「遺言とかはある?今なら聞いてあげるよ?」
一刀「し、死ぬのはコワイけど……女の子を孕ませられて良かった♪出来れば武将達も抱きたかったなぁ…」
兵士「北郷一刀を討ち取れぇぇーー!!」