Random-Room 1

□扉越しに聞こえる声
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ここは第777統合戦闘航空団、通称ラッキーウィッチーズの基地内

この777は数多のウィッチがいる中で、選び抜かれた者達だけで構成されているエリート部隊である

表向きはエリートと言っているが、実はタダのくじ引きでメンバーが決まったのだ

なんて世間に公表できるワケがない

だが、777の実力はウィッチ史上最強な部類に入り、本当にエリートと言えるメンバーだ

では紹介しよう

まず始めに、この世界に関与しないと豪語していたのに、何時の間にか陸海空、その全てを纏める総帥にまで一気に昇った、超気紛れ暇人、神埼蒼衣がいる

当然トップは蒼衣だ

続けて紹介しよう

フェデリカ・N・ドッリオ少佐

ハンナ・ユスティーナ・マルセイユ大尉

フェルナンディア・マルヴェッツィ中尉

ライーサ・ペットゲン少尉

マルチナ・クレスピ曹長

アメリー・プランシャール軍曹

以上の七人でラッキーウィッチーズとなっている

さて、そんな設定はスベテどうでもいいとしようか…

フェデリカ「蒼衣…フェル…ティナ…」

ライーサ「蒼衣さん…それにティナまで…」

アメリー「蒼衣さんが…」

彼女達が現在している事…

それは蒼衣の部屋の扉にベッタリとへばり付き、聞き耳を立てている姿である

中では何があるのか?

少しだけ声を聴いてみよう

蒼衣『ほらティナ、ティナはコレが好きだよね♪』

蒼衣はティナに対して何かをしている

蒼衣『フェル、そんな所で座ってないでコッチにおいでよ♪』

蒼衣がそう言うとギシリと音がしたので、フェルが近付いたのだと判断出来る

蒼衣『フェル、お前の毛はいつもサラサラで気持ち良いね♪』

どうやら蒼衣はフェルを毛を撫でているようだ

フェデリカ「(あれ?…フェルの髪って、サラサラだったかしら?)」

ライーサ「(あのティナが大人しく言う事を聞くなんて、凄く意外ですね…)」

この2人は何やら疑問を抱いているようだ

アメリー「大尉と中尉と曹長みたいに、ナデナデやギュッとして、可愛がって欲しいです…////」

ライーサ「私は蒼衣さんに心を捧げていますので、何時でも蒼衣さんに可愛がって貰えます♪////」

フェデリカ「あら、私は身も心も捧げたわよ♪その時蒼衣に色々な所を撫でて貰ったし、オマケに……うふふっ♪////」

ア・ラ「(こ、ここに上がいたっ!)////」

アメリーとライーサは、フェデリカの一言で赤くなったのは言うまでもない

アメリーとライーサは経験したいと思っているが、なかなか言い出せないまま、ずっとお流れになっている

そんな時だ

ハンナ「マルチナ曹長、君は私にとってなかなかいい訓練相手だったぞ」

マルチナ「お褒めの言葉、感謝します♪」

訓練を終えて廊下を仲良く歩いて帰って来る二人の姿がある

ハンナ「ん?ライーサ?」

マルチナ「あ、隊長だ…みんな何してるんだろ?」

暫く歩くと蒼衣の部屋の前にいるみんなの姿に気付いた

聞き耳を立てている三人はハンナとマルチナが近付いて来た事に気付かない

因みに、マルチナはフェデリカとフェルナンディアの事を隊長と呼んでいる

さて、話を戻そう

ハンナ「蒼衣の部屋だな」

マルチナ「ですね…」

ハンナとマルチナが部屋の前に来た時である

蒼衣『ほらフェル♪これ、気持ち良いだろ♪』

ハンナ「っ!?」

マルチナ「っ!?」

ビタタっ!!

ハンナとマルチナは顔を見合わせてから、蒼衣の部屋にベッタリとへばり付いた

当然中で起こっている出来事を知る為だ

二人も聞き耳を立てる

蒼衣『ふふっ♪ここよりコッチが好きなのかな?』

ハンナ「(ま、まさか、アイツが蒼衣とイチャイチャしているとでも言うのかっ!?)////」

マルチナ「(そんな抜け駆け狡いよっ!)////」

などと心で言いながら扉に五人がへばり付いている

そんな時である

フェルナンディア「ふぅ…整備も一通り終えたし、次は何をしようかしらね〜」

整備を終えたフェルナンディアが、廊下の向こうからこちらに近付いて来る姿がある

フェルナンディア「ん?みんな揃って何してるの?」

フェルナンディアも疑問を口にしながら近くに来た

蒼衣『ティナ、キミは凄く愛らしい瞳で可愛いね♪』

バビュンっ!!

ベチャっ!!

フェルナンディアも扉にベッタリとへばり付き、聞き耳を立てる事にした

フェルナンディア「な、何でティナが…可愛がって貰ってるの?////」

フェデリカ「あれ、ちょっと待って…どっちのティナなの?」

ライーサ「あ、そう言えばティナは2人いたんですよね…」

蒼衣『フェル、そろそろ尾を手入れしないといけないね♪フェルは指で手入れしてあげないとね♪』

アメリー「フェ、フェルナンディアさんのお尻が、蒼衣さんに可愛いがられてます…////」

フェルナンディア「ちょっ!?えぇっ!?わ、私のお尻が蒼衣に可愛いがられてるの?////」

フェルナンディアは突如ミミとシッポを出して、マーモットの尾をマジマジと眺める

ハンナ「何っ?!」

マルチナ「あ…隊長だ…」

フェデリカ「マルセイユっ!フェルっ!それにティナまでっ!?」

ライーサ「どうしてここにティナが?」

アメリー「あれれ〜?どうして三人がここにおられるのですか〜?」

フェデリカ「えっ?…じゃあ蒼衣が今可愛がってるのって…?」

ガチャ!

六人「うわあっ!?」

六人は蒼衣がいきなり部屋の扉を開けたので、雪崩れ込むように倒れてしまった

蒼衣「キミ達はさっきから何を騒いでいるのかな?」

蒼衣の姿を見た後、六人は直ぐ部屋の中を隈無く覗く

蒼衣「どうしたの?」

フェデリカ「蒼衣、聞きたい事があるんだけど、フェルを可愛がってた?」

蒼衣「可愛がってたよ♪」

フェルナンディア「えっ?えっ?えぇっ?////」

ライーサ「蒼衣さんは今さっき、ティナも可愛がってませんでしたか?」

蒼衣「可愛がってたよ♪」

ハンナ「……////」

アメリー「こちらのティナさんも可愛がってませんでした?」

蒼衣「フェルとティナと沢山スキンシップしたよ♪」

マルチナ「す、スキン…シップ…////」

フェデリカ「待って待って待ってっ!?今ダブルティナとフェルはここにいるのよ!」

ハ・マ「ダブルって…」

蒼衣「あぁそう言う事か…私が可愛がっていたのは、召喚獣のティナとフェルの事だよ」

そう言うと蒼衣の肩と直ぐ横に、ティンカーディナル、通称ティナ(紅鳥)と、フェンリル、通称フェル(白銀狼)が現れた

ライーサ「召喚獣だったんですか…良かった…」

蒼衣「何が良かったの?」

ライーサ「ぃ、いえ…その…何でもないですっ!////」

アメリー「蒼衣さんっ!私もその召喚獣達みたいに可愛がってくれませんかっ?!////」

マルチナ「なっ!ぬ、抜け駆けは狡いよっ!蒼衣お兄ちゃんっ!ボクも可愛がってッ!!////」

フェルナンディア「お、オーケーオーケー…漸く事情が飲み込めたわ…だから私も…可愛がって?////」

ハンナ「わ、私もっ…あの頃より激しく…可愛がってくれないか?////」

フェデリカ「ライーサはいいの?今なら最後まで可愛がって貰える感じよ?」

ライーサ「さ、最後まで…蒼衣さんに……お、お願いしますっ!////」

フェデリカ「そう言うワケだから私も可愛がって♪」

蒼衣「もしかして召喚獣に嫉妬していたの?みんな可愛いね♪」

フェデリカ「全員最後まで可愛がってよね♪////」

蒼衣「いいよ♪ほら、みんな可愛がってあげるから、私の部屋にお入り♪」

六人「……////」コクッ…

六人は黙って頷き、蒼衣の部屋に入った

まだ可愛がられた事の無いアメリーとマルチナとライーサとフェルナンディアが先に可愛がられた

続いて経験者のハンナ、フェデリカも可愛がられて、全員が艶めかしい声を沢山出す事となった

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