Random-Room 1
□訓練×お風呂×アイス×スプーン=計画通り
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美緒「はっはっはっ!今日も全員が訓練で良い汗を流せたな♪」
相変わらず豪快に、清々しく笑う美緒
ミーナ「そうね♪でもみんなかなりバテバテみたいよ…ちょっとやり過ぎじゃないかしら?」
ミーナを見ると多少汗ばんではいるが、余力は残っているようだ
ゲルトルート「フフフ♪なんのこれしき、私はまだまだイケるぞ!!」
流石カールスラントの(質実剛健筋肉馬鹿)エースだ
エーリカ「うへぇ〜…一日中訓練してたから、汗でズボンの中までビッショリだよ〜…」
汗を気にしているだけでまだまだ余裕が見られるエーリカ
エイラ「ハァ…だ…大丈夫か……サー…ニャ…」
地面に座ってゼーハー言っているが、やはりと言うべきか、サーニャ(嫁)の事を気遣うエイラ
サーニャ「ね…むい……」
今にも倒れて寝てしま…いや、時々地面にへたり込んで寝ている姿が見られるサーニャ
シャーロット「しっかし少佐ぁ…今日はまた…随分と激しい訓練だなぁ…」
その巨大なパイナップルをユッサユッサしながら訓練していたシャーロット
ルッキーニ「もぅやだ…」
ルッキーニは地面に伏したまま、今にも溶けそうなぐらい湯気と煙が出ている
ペリーヌ「さ…流石……少佐ですわ…カンペキな訓練メニュー……ですわ…」
美緒を褒めるが、やはり訓練がキツかったらしく、両膝に両手を置きながら息を調えるペリーヌ
リネット「ハァ…ハァ…ハァ…もう…ヘトヘト〜…」
仰向けで寝転がって、軽く呼吸困難なリネット
芳佳「も…動け…ない…」
芳佳はリネットを一番下にして、布団のように折り重なってグッタリとしている
美緒「よし、今日の訓練はこれで終わりだ!では全員汗を流しに風呂に向かうとしよう!」
この一言で一気に元気になる者が数名いたらしい…
カポォーーン♪
全員が身体を洗い、大きな湯船にワイワイガヤガヤと楽しく入っていた時の事である
キィイッ…ピチャッ…ヒタ…ヒタヒタヒタヒタッ…
11人「っ!!?」
突然風呂の扉が開き、誰かが歩いて来る
その場の全員が驚き、固まってしまったのは言うまでもない
全員の頭に過ぎったのは、この基地には男女共にいるが、ミーナを始めとした女子一同は、今現在この風呂場に揃っている
だから普通に考えてこの女風呂に入って来る女性はまずいない
となると、男性しかいない事になる
だが、女風呂に堂々と入って来る勇気のアル男はこの基地に一人もいない
ただし、男の中で一人だけ例外な人物がいる
その事を決して忘れてはいけない
その人物は歩みを止める事無く、湯船に浸かっているみんなの近くにやって来た
蒼衣「みんな、今日は訓練お疲れ様♪」
姿がハッキリして、声を聴いた瞬間
11人「やっぱりアンタかぁっ!!?////」
と、全員が顔を真っ赤にして、口を揃えて叫んだ
因みに全員、手で胸とお股を隠している
だが何名かは限界があり、タップンポロリビーチ君事件が発生している
でも、何故か蒼衣を追い出す気配が無い…
蒼衣「はい、訓練を頑張っていたみんなに、冷たい差し入れを持って来たよ♪」
理由は、蒼衣が持っているトレーと小さなカップが気になっていたから、追い出さなかったのである
蒼衣「ミーナちゃん」
蒼衣は一番近くにいたミーナに近付き、カップに入った白くてヒンヤリした何かを渡す
ミーナ「この香りはバニラ…まさかお風呂の中でバニラアイスが食べられるなんて、随分と贅沢ね♪」
蒼衣「さっき出来た所で、ヒンヤリしておいしいよ」
蒼衣が余りにも堂々としているからかは知らないが、ミーナは胸や股を隠していたハズの両手を外し、カップとスプーンを受け取った
蒼衣「トゥルーデちゃん」
ゲルトルート「あ、ああ、ありがとう…バニラアイス…か…」
蒼衣「ルッキーニちゃん」
ルッキーニ「ウニャニャ♪お兄ちゃんの作るアイス大好き♪」
蒼衣「食べ過ぎてお腹冷やさないようにね」
そう言いながら蒼衣は軽くルッキーニの頭を撫でた
ルッキーニ「うん♪//」
10人「(羨ましい…)」
軽くカオスが発生…
蒼衣「フラウちゃん」
エーリカ「やった♪いっただきぃ〜♪」
蒼衣「リーネちゃん」
リネット「ありがとうございます♪」
蒼衣「芳佳ちゃん」
芳佳「わぁ〜凄く甘い匂いがする〜♪ありがとうございます♪」
蒼衣「美緒ちゃん」
美緒「わざわざすまんな」
蒼衣「ペリーヌちゃん」
ペリーヌ「ありがとうございます♪頂きますわ♪」
蒼衣「エイラちゃん」
エイラ「サーニャ!食べたいって言ってたアイスだ!蒼衣!サーニャが先だ!」
蒼衣「はいはい、サーニャちゃん」
サーニャ「もう…エイラったら……ぁ…凄く冷たくて気持ちいい♪蒼衣さん、ありがとうございます♪」
蒼衣「シャーリーちゃん」
シャーロット「サンキュ」
みんな恥ずかしさは何処かに消えて、スッカリ蒼衣と打ち解けている
寧ろ順番にアイスを配りに来るのを楽しみに待っている姿があった
蒼衣「食べ終わったら外のゴミ袋に入れておいて、後で回収するからさ」
配り終えた蒼衣は女風呂から出て行こうと、向きを変えた
芳佳「あれ?蒼衣さんの分が無いみたいですけど、食べないんですか?」
蒼衣「私なら違う意味でお腹一杯だよ♪」
違う意味で…お腹…一杯…
11人「っ!!?////」
ここでみんなは何かを思い出したようだ
11人「バ、バカァァァっ!!?////」
みんなはタオル、石鹸、食べ終わったカップ、スプーンを蒼衣へと投げ付けた
しかし時既に遅く、蒼衣の姿はそこに無かった
11人「っ〜〜〜(絶対責任取って貰うッ!!)////」
恥ずかしさだけが女風呂を支配していた
そう、ここは女風呂だ…
そして今現在、全員裸であり、尚且つ湯船から立ち上がり、蒼衣が配るアイスを受け取っていた
全ては蒼衣の計画通りで、産まれたままの姿を見られていた、という事である
ゴチソウサマでした♪