Random-Room 1
□杏子拾いました♪
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始まりはそう、唐突だった
蒼衣がゴミを出そうと家のデカイ正門から一歩外に出た時の事である
蒼衣「おや、こんな所にダンボール箱が…」
ヒョコッ…ジィー…
杏子「……」
どうする〜アイフル〜♪
てな具合で蒼衣を見つめているのはまどか☆マギカでお馴染みの杏子
しかも何故かネコミミにシッポがあったりする
杏子は等身大の大きさではなく、三分の一ぐらいのとても可愛い子供と言った具合だ
蒼衣「捨てられたの?」
どうやら蒼衣にはアイフル的な効果は無いらしく、屈んで普通に杏子に話し掛ける姿がある
杏子「……」コクコク…
杏子は蒼衣の言葉を理解しているのか、何度も頷いた
蒼衣「じゃ、家に来る?」
杏子「……」コクン…
蒼衣が手を差し伸べると、杏子は一瞬戸惑いを見せるも、大きく頷いた
蒼衣「おいで♪」
その一言と同時に杏子は蒼衣に飛び付いた
今、一メートル以上は垂直跳びをしたんじゃないか?
蒼衣は飛び付いて来た杏子を優しく抱っこした
蒼衣「フフッ♪キミはなかなか可愛いね♪」
杏子「っ!…!?!////」
蒼衣が抱き締めたまま可愛いと言うと、急にワタワタと落ち着かなくなり、暴れ出す杏子
杏子「ぅ〜…////」
だが、何時の間にか蒼衣にお姫様抱っこに持ち替えられていたので、暴れるのを止めた
杏子は蒼衣の顔をチラチラと見ながら、唸り声らしきモノを出していた
蒼衣は特に気にする事なく杏子をお姫様抱っこしたまま家に入る
蒼衣「さて、拾ったのはいいけど、普通の女の子と一緒なんだよね…」
杏子「…?…」キョロ…キョロ…
杏子は現在アヒル座りをしながら、リビング内を興味深げに見ている
蒼衣「何か食べたい物とかはある?」
杏子「!」タタタッ…ガチャッ!!
それを聞いたからかどうかはわからないが、杏子は急に立ち上がる
そして理解しているのか冷蔵庫にマッシグラ
しかも勝手に開けた
杏子「♪〜♪〜♪」コツコツ!!
杏子は冷蔵庫の中にあるポッキーの箱を、物凄い笑顔で突っついている
蒼衣「ん?ああ、それが食べたいの?」
杏子「♪♪」コクコク!!
可愛い笑顔を蒼衣に向けながら大きく何度も頷いた
蒼衣「食べて良いよ♪」
杏子「……」フルフル…
蒼衣から許可を貰っても、杏子は何故か渋って首を横に振る
蒼衣「もしかして、一緒に食べたいの?」
杏子「!」コクコクコクコク!!
正解したらしく、杏子は物凄い勢いで首を縦に振った
蒼衣「じゃあそのポッキーを持っておいで」
そして杏子はポッキーの箱を蒼衣に渡した
蒼衣「お利口さんだね♪」
杏子「っ!〜〜♪////」
ご褒美に撫でてあげると、一瞬ビックリしたみたいだが、直ぐに嬉しそうにミミが垂れ、シッポはクネクネとしていた
蒼衣「コレ、掴める?」
杏子「……」フルフル…
一瞬だけポッキーを手で掴んでいたが、何故か突然ポロッとポッキーを落とし、首を横に振る杏子
蒼衣は絶対ウソだ…と思いながらも、ポッキーを掴んで杏子の口元に持って行く
杏子「♪」アー…
ヒョイッ!!
だがポッキーを杏子の口元から遠ざけた
カチンッ!
杏子の歯が空気を噛む
杏子「っ!?」
すると杏子は「何でくれないの?」と言いたげな瞳で蒼衣を見た
蒼衣「世の中そう簡単には行かないんだよ♪」
この行為が数回繰り返された後、杏子は涙を目に、目一杯溜め始めた
杏子「うぅ〜…ヒックッ…グスンッ…ズズッ!!」ポロポロ…
そして遂に大粒の涙をポロポロとこぼした
蒼衣「あらら…泣いてしまったか…イジメ過ぎたね…ほら、ここにおいで♪」
そう言って蒼衣はアグラしている自分の膝を、軽くポンポンと叩いた
杏子はここに来いと言っている事を理解しているので蒼衣の膝の上に座った
杏子「っ…////」チラッ…
蒼衣「どうして向かい合わせで座ったの?」
これぞ杏子駅弁座り
杏子「〜〜っ!////」
杏子はチラチラと蒼衣の顔を見ては視線を逸らし、また顔を見て、今度は俯き、顔を赤くして結局何も答えなかった
蒼衣「ま、何でもいいや…さっきはゴメンね」ギュッ♪
蒼衣は向かい合わせに座ったのを良い事に、杏子をギュッと抱き締めた
杏子「っ!?////」クンクン♪…ビクッ!!…クンクン♪…ピクッ!!
一方杏子は恐る恐る蒼衣の背中に腕を回して抱き付く
そしてニオイを堪能しているのかそれとも確認しているのか、身体をピクッと、時にはビクッと震わせている姿があった
蒼衣「今度はちゃんとポッキーを食べさせてあげるからね♪」
蒼衣は杏子と再び向かい合わせになり、ポッキーを杏子の目の前にチラつかせた
杏子「♪♪」コクコク♪
蒼衣「あ〜んして♪」
ポッキーは杏子の小さく窄んだ可愛らしいお口に、ポリポリと音を発てて吸い込まれた
蒼衣「ねぇ、私も食べて良いかな?」
杏子に数本食べさせた後、蒼衣は杏子に聞いてみた
杏子「…?…」コク♪
許可を貰い蒼衣も杏子が一瞬だけしたように、ポッキーを持つには持つが、何故が食べない
蒼衣「そうだ♪食べさせてくれないかな?」
と言いながらポッキーを杏子に手渡した
杏子「っ!////」フルフルフルフルフルフルフルフルフルフルフルフル!!
杏子は物凄い勢いで首を横に振っていた
蒼衣「私はキミに食べさせてあげているのに、キミは食べさせてくれないの?」
そう言われては仕方がないと言わんばかりに、杏子はポッキーを自分の手から何故か口に運んだ
杏子「っ〜〜////」
杏子はポッキーを唇に挟んだ状態になり、蒼衣の顔に近付いた
蒼衣「大胆な事をするね♪まぁ遠慮せずに頂くよ♪」
ポッキーはどんどんと翔の口に入り、ポリポリと食べられる
杏子「フゥー!!フゥー!!////」
杏子は蒼衣の顔が徐々に近付く度に鼻息が荒くなる
オマケに顔は真っ赤だ
だが決して眼は逸らさない
ムチュゥ〜〜ッ♪
遂に蒼衣は杏子の唇と接触した
ま、ワザとだがな♪
杏子「にゅっ!?////」
それと同時に杏子は唇に挟んでいたポッキーを離してしまい、蒼衣にポッキーを一本まるごと食べられた
オマケに杏子は蒼衣の膝の上で身体を預けるように気絶してしまう
蒼衣「どうやら、キスって行為は刺激が強かったみたいだね♪」
可愛いモノにはついついイタズラをしたくなるのが蒼衣の悪い癖
話は戻して、蒼衣は気絶している杏子を暫くの間、ベッドで眠らせてあげた
夕方になり、杏子は目を覚ました
杏子「ん〜……」フヨフヨ…
まだ起きたばかりで頭が覚醒していない
そんな状態の杏子を余所に扉がガチャリと音を発てて開いた
杏子「っ!?」
当然ビックリする杏子
蒼衣「起きたみたいだね」
杏子「♪」コク♪
蒼衣の顔を見た杏子は警戒態勢から急に笑顔になった
蒼衣「キミとポッキー、凄く美味しかったよ♪」
杏子「……っ!////」
蒼衣の一言で先程のポッキー口移しからキスを思い出した杏子は、顔を真っ赤にしてワタワタした
蒼衣「ほら、暴れないの…ベッドから落ちるよ?」
何時の間にか蒼衣が杏子の前に来ていて、杏子の頭をナデナデしていた
杏子「♪♪////」コクコク♪
杏子は蒼衣の頭ナデナデ行為を受け入れ、暴れない事を意思表明
蒼衣「お利口さんだね♪そうだ、寝起きついでにお風呂にでも入る?」
杏子「!」コクコク♪
蒼衣「お風呂が好きなんだね♪じゃあ入っておいで」
杏子「……」フルフル…
ここでも杏子は拒否した
蒼衣「一人で入れない?」
杏子「……」フルフル…
蒼衣「どうしたいの?」
杏子「っ!////」クイックイッ!!
杏子は真っ赤な顔をしながら蒼衣の服を掴み、風呂場へと引っ張るのであった
蒼衣「拾ったからには私自身が世話をしないといけないって事なんだね…」
勘違い大爆発中!
杏子「♪////」ジィー♪
そんな蒼衣は放置して、杏子は今、風呂場で気絶しそうなぐらいに顔が赤くなっている
しかし眼は逸らさない
それもそのハズだ
蒼衣「ほら、私はもう脱いだし、キミも早く脱がないとお風呂に入れないよ」
そう、杏子は蒼衣の裸を目に焼き付けているのだから…
蒼衣「服が脱げないの?それとも、私に一枚一枚脱がして欲しいの?」
杏子「ッ!////」フルフルフルフル!!
蒼衣「冗談だよ♪じゃあ私は先に入っているから、準備したら入っておいで」
そう言った蒼衣はスタスタ杏子の横を、ゾウさんをプラプラさせつつ中に入った
勿論杏子はソレも目と記憶にシッカリ焼き付けていた
蒼衣が暫く風呂の中で待っていると、やっと杏子が入ってきた
蒼衣「ここにおいで♪」
蒼衣は杏子を自分の前に来るように促し、シャワーを頭に、それから頭を洗ってあげた
蒼衣「次は身体だけど、スポンジがいい?それとも手がいい?」
杏子「……////」ギュッ…
杏子が蒼衣の手を掴み、自分の身体に触れさせ、手で洗うように促す
杏子「……っ!……ふぁっ!?////」ビクッ!?…ゾクッ!?…ビクンッビクンッ!?
蒼衣が杏子の身体を洗っているだけなのに、杏子から不思議な声が漏れ出す
余りにも気持ち良いのか口から涎が流れ、全身ガクガクしていた
蒼衣は杏子の身体は洗ったが、大事な所を洗っていないのでスッと手を伸ばす
杏子「っ!!?////」キッ!?
当然杏子は一瞬ビックリしてギュッと足を閉じ、真っ赤な顔をして睨み付けた
蒼衣「一番大事な所はシッカリ洗わないと、病気になるかも知れないよ?」
そう言われて杏子は急に大人しくなり、大事な所を解放した
蒼衣が杏子の大事な所を洗い…洗い…洗い…洗い…洗い…洗い…洗い…洗い続けると…
杏子「ふ、ふにゃあぁぁぁっ〜〜〜〜♪////」
ポフンッ!?
杏子「ここ…は?」
蒼衣「呪いが解けて一気に成長したんだね♪それにやっと話が出来るね♪」
どうやら小さい姿の杏子がエクスタスィーした後、等身大の杏子に戻り、声も出せるようになった
杏子「何で風呂?恥ずかしい〜…!////」
蒼衣「ここには私とキミしかいないよ♪恥ずかしがる事なんて何もないよ♪」
それは蒼衣の考えが人とズレているからだろう…
蒼衣「所でキミの名前は何て名前なのかな?」
杏子「杏…子…////」
蒼衣「杏子…可愛い名前だね♪それじゃあ私の名前は知っているのかな?」
杏子「蒼衣兄ぃ…////」
蒼衣「懐かしい響きだ♪今の呼び方でピンとキタよ♪小さい頃隣近所にいた杏子ちゃんだね♪」
杏子「蒼衣兄ぃ覚えててくれたんだな♪////」
蒼衣「杏子ちゃんはあの頃より随分と成長したね♪」
杏子「ど、どこ見て言ってやがるっ!!?////」
蒼衣に上から下まで全身隈無く見られている杏子は恥ずかしくなり、顔だけではなく、全身が赤くなった
蒼衣「実質杏子ちゃんが私に拾われた時点で主人は私で、杏子ちゃんは私の可愛いペットなんだよ」
杏子「約束…昔、蒼衣兄ぃとした約束した事…果たしに来たんだ…////」
蒼衣「大きくなったら私のペットになる…だね」
杏子「うん…だからその…恥ずいけど…蒼衣兄ぃの好きにして…いいんだぜ…////」
蒼衣「でも生憎私はペットはいらないよ」
杏子「えっ!?何で?約束しただろっ!」
杏子はその場で崩れて泣きそうになる
蒼衣「杏子ちゃん…私はペットはいらないと言ったけど、杏子ちゃんがいらないとは、一言も言ってないよね〜♪」
杏子「……えっ?そ、それって………っ!?////」
蒼衣「理解出来たね♪私が欲しいのは、今、目の前にいる普通の杏子ちゃんが欲しいんだよ♪」
杏子「蒼衣…兄ぃ……嬉しい♪やっと…やっと願が叶う♪////」
蒼衣「じゃあ杏子ちゃん、ここで杏子ちゃんの全てを見せてくれるかな?」
杏子「恥ずかしいけど、蒼衣兄ぃに全部あげるし貰って欲しいって思ってたから…////」
蒼衣「貰って欲しいの?」
杏子「うん…////」
蒼衣「杏子ちゃんは私に何を貰って欲しいの?」
杏子「ぅ…蒼衣兄ぃ…昔よりイジワルだ…////」
蒼衣「杏子ちゃんの可愛いお口から聴きたいな♪」
杏子「うぅ〜…////」
蒼衣「言わないと何も望むモノは手に入らないよ」
杏子「初めてを…今日ここで蒼衣兄ぃに貰って欲しいんだっ!!////」
蒼衣「じゃあ遠慮なく頂くね♪」