『妾は皆が大好きだから』

□ミニテスト
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水曜日なんて消滅してしまえー…






「亜良子たんおっはよ〜♪」


後ろから声をかけてきたので妾は後ろを向きざるを得なかった。
そしたらそこにはいつもみたいにニコニコ笑った残夏が立っていた。


「…お、おはようございます。残夏殿…。」


今日は水曜日、週に一度の部活の日。
そしてミニテストの日。
地獄の日。


「亜良子たん?大丈夫〜?ちよたんみたいだよ?」

「…死ぬ。」

「え、なんで?」

「部活&ミニテスト。地獄の水曜日。」


毎週水曜日はミニテストがある。
先週は国語のテストだったから今日は多分理科。
音楽→数学→国語→理科→社会→図工
の順で毎週行っている。

妾は特別理科が嫌いだ。
否、勉強そのものが嫌いだ。
面倒だ。退屈だ。


「えっと…今週は理科だっけ?亜良子たん理科嫌いだもんね〜」

「理科爆発。はい、さよーなら」

「リア充爆発みたいな言い方しないのー☆」

「残夏はいいな、気楽そうで。」

「そぉー?結構大変なんだよ?亜良子たんは目を離すとどこにでも行くからね」

「好奇心旺盛なお年頃」




そんな事を話していたらラウンジにつき妾は朝食を食べ、学校へ向かった。
超不機嫌MAXな顔で、態度で。




―学校―



「亜良子ーおはよ〜ニャ!!」


このハイテンションな奴は夕音《ユウネ》遊華梨 猫娘の先祖返り。
語尾には「ニャ」とついてしまう。
いつもテンションが高いことは残夏と一緒と言えるだろう。
鬱陶しいことも共通点と言える。


「遊華梨…おはよう、ございます。」

「うわっ!?だ、ダイジョブ??オールでもしたかニャ!!?」

「今日ミニテ理科だろう。」

「あー、まぁ確かに今日のミニテは理科だと思うニャ…」

「遊華梨はいいな…自由そうで。」

「褒められると照れるニャ///」

「褒めてないが?」



一時間目の授業は「社会」
社会はまぁまぁ解るが、面倒くさい。




『ノート移したら終わりなー』

『はーい《クラスの人》』



「はぁ…ここのままでは頭がもたんわ…」

「亜良子、目が死んでるニャ」

「次は、いよいよミニテか…」

「楽しみニャー☆理科にゃんて簡単ニャ!!」

「失せろこのドSが!!!」

「亜良子に言われたくにゃいニャ」



遊華梨とは幼いときからの中で妾の家の事情も知っている。
この学校で先祖返りは妾と遊華梨だけ。



「でも…にゃんで亜良子は理科が苦手ニャ?」

「グロい」

「どこがニャ!??」

「ナイスツッコミ。」

「前の亜良子はこんなキャラじゃなかったニャ」

「妾は多重人格なのです」

「今日の亜良子はおかしいニャ」

「何故?おかしくなどないが??」

「今日の亜良子はやけに積極的ニャ?」

「疑問系にされても困る」

「まぁ、ミニテファイト!亜良子!!ニャ☆」

「はいはい…どうも」




これ以降の事は散々すぎて覚えていない。
でも、素晴らしい点数だったのは確か。
遊華梨にも笑われた覚えがある。





「はぁ…。疲れた…ぞぉ…」


亜良子はラウンジで夕食をとっていた。
残夏と一緒に。
言うまでもなく亜良子は朽ち果てている。


「亜良子たんおつかれー☆」

「自分で自分を褒めてやりたいぐらいだ…わ…」

「亜良子たん…??」

「なんだ…ざん…げ…zzz」

「あーあ。寝ちゃった ほんとに疲れたんだぁ…☆」


残夏は亜良子の手元から箸を抜き取り部屋に運んだ。
お姫様抱っこで。屈辱だ。


「おやすみ亜良子たん☆」


そういうと残夏は静かに亜良子の額にキスをおとした。





―次の日―


「残夏ぇ、昨日の夕食後の記憶がないんだが妾何かしなかったか??」

「ううん?別に☆」

「ほんとか??じゃあ妾を部屋まで運んだのは誰だ?まさかとは思うが…」




亜良子が残夏の顔に目をやると残夏は「なんのことやら」と答えなかったけど、
答えはきっと考えなくても解ることだから大丈夫…かな?




 END
やばい、亜良子のキャラが壊れた(・∀・) コワレタ !!
「また見てニャ☆」←この子お気に入りww遊華梨たん♪

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