真庭新入り物語
□リクエスト物
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《第一話が蝙蝠じゃなくて菫花と蘭華だったら》
※色々とヤバイです。絶刀「鉋」を所有してるのは菫花と蘭華ですw)
「ふぇえぇ!!?私達に不承島へ行けですってぇ!??」
朝5時丁度。
真庭の里の一番大きい小屋にて。
真庭鳳凰と真庭菫花・蘭華は何かの会議中。
『あぁ、奇策士殿と虚刀流が手を組むとなったら厄介なのでな』
「…!?なんで僕達が…面倒臭い」
「えぇええぇええ゛…」
『お主らは絶刀「鉋」の蒐集に成功しただろう?』
「で、でも!!ほら?わざわざこちらから出向かなくても……でしょう???」
「まぁ、任務なら仕方ない、納得いかんが…まあ良しとするか」
「どっちかって言うと絶刀、置いていったほうが里のためにいんじゃ…」
『では宜しく頼む』
「ぬ、私は無視かー!!」
「承知した」
――――――…
朝8時丁度。
深奏海岸の船乗り場にて。
真庭菫花・蘭華は奇策士とがめとの接触に成功した模様。
「本日はお世話になります、船頭の菫といいます!」
「同じく船頭の蘭です。」
『双子、か。まぁ、いい。不承島まで頼む』
「承知しました。」
「少々揺れますよ〜…それにしてもあの無人島に人なんて住んでるんですかね?」
『無人島では無いよ、あそこには虚刀流が住んでおろう』
「虚刀流ですか…?」
「僕達は聞いたことありませんね…」
『大乱の英雄、鑢六枝。本当に其方らは知らぬか?』
「私は知らないですね…、申し訳ないです…」
「名前だけなら、確か、剣士なのに刀を使わない無刀の流派とか…」
『その程度の知識しかないか…』
「その他は僕でも解りかねます」
『そうか…』
―2時間後―
朝10時丁度。
不承島の海岸にて。
奇策士とがめは菫花と蘭華に船を見張っておくようにと言って何処かへ消えていった。
「奇策士とがめ、案外チョロい?」
「でも、やはり油断するな、虚刀流がどれほどの者かは知らないが技術は僕らの方が上だろうがな」
「あともうちょっとの時間どうやって潰そうか?」
「奇策士とがめの後を追うに決まってる」
「フフフ…まぁ精々、虚刀流に殺されないようにね(ニコッ)」
菫花と蘭華は走っていた。
奇策士とがめを追いかけるために。
奇策士とは身なりは小柄なくせに歩く足は早いものだ。
―見つけた。
池の側で虚刀流らしき人物と話しているのが見えた。
その人物は本当に虚刀流なのだろうか?
まあ何分、地図にも載らない程の小さな無人島だ。
虚刀流以外に誰が居るというのだろう。
「おい、…本土のか? 初めて見た。刀、かそれも初めて見た。別によそ者だろうが誰だろうが入ってくるのは構わないんだけどよ、えっと…この島への刃物の持ち込みは固く禁じられている。」
虚刀流らしき人物が奇策士に話しかける。
『そうか。』
奇策士も素っ気なく相槌を返す。
「そうだ。」
この返し方はノリが良いのか悪いのか、棒読みである。
『それは失礼した、知らなかったものでな。許しておけ。』
これはなんという上から目線なのだろう。
それはこの状況下で流石と言えるであろう。
―蘭ちゃん、どうしよう…
―は?何がだ?
―絶刀持ってきちゃったよ…
―馬鹿か、規則なんてのは破られるためにあるんだろ、ってか何処…あ、いや待て、言わなくていい。
―(ニヤァ)蘭ちゃん??どうしたの??何が気になったのかなぁ???
《何処にある》と聞こうとした。
そんな事は愚問だろう。
なんせこの少女。
菫花は見稽古が使える故に、どうせ蝙蝠の手裏剣砲とか骨肉細工とか習得してそうだ。
実に恐ろしい。こいつを敵に回すと100%ただでは済まない。
済まないどころか、死、あるのみなのだ。
「まぁ、俺が決めたわけじゃないんだけどさ。あんた、この島にどうやって来た。」
『船で来たに決まっておる』
「別に、俺が知りたい訳じゃないんだけどな、こういう時はそうしろって言われてきたからなぁ。次は…」
『何をしに来た、だろう?』
「そうだ、なにをしに来た」
『この島に、虚刀流六代目、鑢六枝どのがおると聞いてきたのだが、其方、知らぬか?』
「親父なら死んだよ。一年前」
『そうか…』
この男、【死】という単語を軽々しく。
まさかとは思うが、この男…。
「今は俺が当主だ、虚刀流七代目当主、鑢七花」
『ああ―。これは愚問であった。二十年も前の話になるゆえな。そうゆうこともあるとは思っておったがな』
奇策士とがめは鑢七花のことをジロジロと見始めた。
『及第点、と言ったところだな』
そしてボソッと呟いた。
「ん?何の話だ?」
『ああ、こっちの話だ』
「親父に用事だったみたいだけど、悪かったな」
『その通りだが少し違う。用があったのは虚刀流当主に、だ。』
「ん?」
―[つまらん。]×2
―つまらん、つまらん、つまらーん!!!!
―話の進展が遅い、これじゃあまるでノロマな亀だ。
―…、それさ、海亀様を侮辱してるようにしか聞こえまいんだけど。
―へ??いや、そんなつもりはないが…
描く多分。