真庭新入り物語

□なんて、不様なんでしょう。
1ページ/3ページ

 
何時からか、私は可愛く微笑むことすら出来なくなった。
出来なく為ってしまった。

私という名の棺。人形。器。
駒。


哀れな私。
もう、私自身の感情より、偽りの感情の方が大きく為ってしまった。
偽り。
私の何もかもが偽り。









真っ黒な仮面。
死ぬまで、多分外すことなど出来ない。

なんと哀れで無様なんでしょう。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ